
フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、現地で辛辣な評価を受けている。プレー面のみならず、日本向けのマーケティング面でも小野伸二氏を下回るとの意見が挙がっているが、フェイエノールトはベルギー1部KAAヘント所属DF渡辺剛とスウェーデン1部ユールゴーデンIF所属DF小杉啓太の獲得を検討しているという。
フェイエノールトのセンターバック陣では、スロバキア代表DFダビド・ハンツコがサウジアラビア1部アル・ナスルへ完全移籍。サウジアラビアメディア『okaz』が同選手の移籍金を3300万ユーロ(約57億1,000万円)と報じると、オランダ『Voetbal』はフェイエノールトが後釜として渡辺の獲得に動く可能性を報道。5月の時点では破談が報じられていたが、フェイエノールトがハンツコの放出により、1000万ユーロ(約16億5,000万円)というヘントの要求額を受け入れる可能性もあるとみられる。
一方、オランダ『FCアップデート』が19日に伝えたところによると、フェイエノールトは依然として小杉の動向を注視。同選手にはパリ・サンジェルマン(PSG)、アタランタ、ベンフィカ、セルティック、サンダーランド、ニューカッスル・ユナイテッド、ノッティンガム・フォレスト、ニース、エバートンからの関心が報じられている。またフランス『FOOT SUR7』は6月18日に「小杉はPSG加入で合意」とリポート。個人合意に達したとみられるが、クラブ間交渉の行方は伝えていないだけに、フェイエノールト行きの可能性は残っているとみられる。
フェイエノールトは2023年夏にベルギー1部サークル・ブルッヘから上田を迎え入れているが、2シーズンでオランダ1部リーグ戦通算47試合出場、12ゴール3アシストという結果に現地では不満が噴出。現地記者のヴァレンタイン・ドリーセン氏が「フェイエノールトのレベルに達していない」とプレー面にフォーカスして酷評している。
くわえて『RIJNMOND』は「日本向けのマーケティングで、上田の存在により収益を上げることは、小野伸二の時とは異なり難しい」「小野はスポーツ面のみならず、マーケティング面でもフェイエノールトに成功をもたらした」などと報道。上田では商業面での成功も厳しいとの見方も示している。
こうした一連の報道内容を踏まえると、フェイエノールトは守備陣の強化のみならず、日本向けのマーケティング面の改善を図ることを目的に、さらなる日本人選手の獲得に動いていると考えることも可能。現地記者の評価を覆すような上田のパフォーマンスも期待したいところだ。
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