
7月12日に第23節までを消化した2025明治安田J2リーグ。17年ぶりのJ1復帰を目指すジェフユナイテッド千葉は現在、J1自動昇格圏の2位に位置している。
今シーズンは開幕6連勝を達成し首位を独走するなど、これ以上ない好スタートを切っていた千葉だが、第15節のFC今治戦(1-0)を最後にリーグ戦7戦未勝利と不調のトンネルに突入。しかし、第23節のモンテディオ山形戦(1-0)では、DF鳥海晃司の決勝ゴールで8試合ぶりに勝利しサポーターと喜びを分かち合った。
そんな千葉に激震が走る。FW田中和樹が左ひざ前十字靭帯、左膝内側側副靱帯、左ひざ外側半月板を損傷し全治8か月とクラブ公式HPで発表された。シーズン中の復帰が絶望的であるため、チームは田中の穴を埋めるべく右サイドハーフ(SH)でプレーできる選手の補強が急務となった。
他にも、ボランチの守備強度に不安を抱えている点やMF日高大が戦列に復帰できていない点を踏まえると、ボランチや左サイドバック(SB)の補強も考えられる。ここでは、千葉がJ1に昇格するために今夏狙うべき補強候補4選手を紹介する。

山下優人(いわきFC)
ジェフユナイテッド千葉U-15、青森山田高校、桐蔭横浜大学を経て2019年からいわきFCでプレーしているMF山下優人。サイドを縦横無尽に走り回れるスタミナや左足から放たれる高精度のキックが持ち味で、昨2024シーズンはJ2で37試合出場1ゴール9アシストとその実力を証明済みだ。
決して目立つプレーではないが、守備でも素早い寄せで攻撃を遅らせることが出来る。いわきでは左ウィングバック(WB)とボランチを主戦場としているが、左SBやトップ下などもこなすユーティリティー性の高さも魅力。複数ポジションをこなす山下にオファーを出す可能性は十分あるだろう。

バスケス・バイロン(町田ゼルビア)
2023シーズン途中から町田ゼルビアでプレーしているMFバスケス・バイロン。青森山田高校からいわきFCへ加入し、ウニベルシダ・カトリカ(チリ)や東京ヴェルディでのプレー経験もある。チリ出身だが小学生の頃から日本で育っており、現在は帰化申請中とのこと。結果次第では日本代表としてのプレーも狙えるポテンシャルを秘めている。
主に右SHや右WBでプレーするバイロンがドリブルを始めると、会場のボルテージが一気に上がる。ボールロストはほとんどせずに高確率でドリブルが成功する。特にカットインの切れ味はJリーグ屈指。かつては苦手だった守備時のハードワークにも最近は積極的に取り組み、攻守両面でチームに貢献できる選手へと成長を遂げた。長期離脱中の田中に代わり、J2でのプレー経験もあるバイロンを千葉がリストアップしていてもおかしくはなさそうだ。
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