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【Jリーグ2025】ベストヤングプレーヤー賞候補予想5選。日本一早い?

名和田我空 写真:Getty Images

MF名和田我空(ガンバ大阪)

高校総体得点王の肩書きを引っ提げ、神村学園高校から鳴り物入りでガンバ大阪入りしたMF名和田我空。開幕戦の大阪ダービー、セレッソ大阪戦(パナソニックスタジアム吹田)でいきなりトップ下として先発デビューを果たした。

しかしこの試合で惨敗(2-5)を喫したこともあり、その後は途中出場で計17分間の出場にとどまっている。チームも序盤戦の不振から脱したとあって、アンダー世代の日本代表で活躍した名和田にとっては苦しい時間を過ごしている。このままではベストヤングプレーヤー賞の受賞条件である「リーグ戦19試合出場」もクリアできるかも不透明だ。

高校時代から注目されたドリブルと得点力が武器の名和田だが、G大阪の同ポジションには元日本代表FW宇佐美貴史を筆頭に、FW山下諒也やブラジル人FWファン・アラーノ、スウェーデン人FWデニス・ヒュメットとタレント揃いだ。

試合に出場さえすれば同賞の有力候補に食い込んでくるスキルはあるだけに、まずは分厚い選手層を打ち破ってレギュラーを奪還することが先決だろう。


西原源樹 写真:Getty Images

MF西原源樹(清水エスパルス)

小学6年生時に清水スカウトの目に留まり、清水のジュニアユースに入団したMF西原源樹。彼の夢を後押しするために、家族ごと群馬県から静岡県に引っ越したという。様々な考え方があるとは思うが、西原の場合、他の選手とは“背負っているもの”が違うのだ。

ユース所属の2024シーズン、2月25日のJ2開幕戦・ロアッソ熊本戦に途中出場しトップデビュー。17歳2か月9日のリーグ戦デビューは、市川大祐(現清水エスパルスコーチ)が持つ17歳7か月を超えるクラブ最年少記録だ。さらに4月20日のJ2第11節ベガルタ仙台戦(IAIスタジアム日本平/3-2)では、2012年6月にMF石毛秀樹(現ウェリントン・フェニックス)がナビスコ杯(現ルヴァン杯)で記録した17歳8か月を超える17歳4か月でクラブ史上最年少ゴールも決めた。

そのプレースタイルは左サイドをドリブルで突破する躍動感溢れるもので、“ネクスト三笘”の呼び声も高い。秋葉忠弘監督も「物凄いニューカマー」と賛辞を惜しまなかった。

今2025シーズン既に10試合に出場(うち2試合は先発)しており、ゲームチェンジャーとしてチームにとって不可欠な存在となっている西原。さらに、同級生で、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグを制した熊本県立大津高校のエースだったMF嶋本悠大の加入が刺激になっている。

J1ではまだ得点を記録していないことがネックだが、出場実績の面では、他の候補者よりアドバンテージがあると言えよう。


佐藤龍之介(FC東京所属時)写真:Getty Images

MF佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)

今2025シーズンを前に、FC東京から育成型期限付き移籍でJ1初昇格のファジアーノ岡山に加入したMF佐藤龍之介。FC東京ユース時代の2023シーズンに2種登録され、同年3月8日のルヴァン杯セレッソ大阪戦(ヨドコウ桜スタジアム)に16歳4か月20日でスタメン出場し、前述の北原慎に破られるまでFC東京のクラブ最年少記録を持っていた。

岡山では徐々に出場機会を増やし、右ウイングのレギュラーポジションを奪取。12試合に出場し、3得点を記録している。出場時間561分は前述の4人を圧倒する数字だ。シュート決定率は37.5%とリーグ9位を誇り、右足での得点数はリーグ5位にランクしている。攻撃面での貢献は顕著だが、守備面ではまだまだ伸びしろが期待できる。

U-16、U-17、U-19、U-20と各年代の日本代表にも選出され将来を嘱望されていた佐藤だが、送り出したFC東京もここまでの活躍を見せるとは思ってもみなかっただろう。

一方、岡山は序盤戦の快進撃の勢いが小休止し、気が付けば降格圏もチラつく順位にいる。第17節終了時点でわずか「13」という得点力不足に悩まされている。佐藤の攻撃力は岡山の運命を握っていると言える。

現在の活躍ぶりから来季はFC東京にレンタルバックされることは必至だろうが、まずは岡山をJ1残留、さらには上位争いに押し上げるべく、さらなる飛躍を期待したい選手だ。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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