Jリーグ サガン鳥栖

後半荒れ気味のサガン鳥栖vs大宮アルディージャで…山下良美主審に批判相次ぐ

山下良美氏 写真:Getty Images

 明治安田J2リーグ第5節のサガン鳥栖対大宮アルディージャが3月15日、鳥栖のホームである駅前不動産スタジアムで開催。女性審判員の山下良美氏が主審を務めたが、同氏のレフェリング等を巡り、疑問の声が湧き起っている。

 山下主審は前半途中、DFガブリエウ、MF小島幹敏(いずれも大宮)、MF西澤健太(鳥栖)にイエローカードを提示。鳥栖は34分に西澤のPKで先制ゴールを奪ったが、試合は後半途中からやや荒れ模様になった。78分、FWカプリーニ(大宮)が相手選手とのコンタクトで倒れた直後、DF関口凱心(大宮)とFWヴィキンタス・スリヴカ (鳥栖)が接触し、両チームの一部選手がエキサイト。山下主審は関口とスリヴカを呼んで注意を与えたが、カードは提示せず、大宮ボールで試合を再開させた。しかし、80分に球際の攻防でガブリエウとFW新川志音(鳥栖)が激しくやり合うと、一方が倒れて山下主審の笛が鳴った直後、再び両チームの選手らが言い合った。

 こうしたシーンを受け、ネット上では山下主審のゲームコントロール能力を疑問視するファン・サポーター等のコメントが。一部のジャッジに対する異論も湧き上がっているほか、同氏の主審割り当て停止を望む声も上がっている。

 なお山下氏は2025シーズンのJ2リーグ開幕節・ヴァンフォーレ甲府対レノファ山口や、第2節・水戸ホーリーホック対モンテディオ山形で主審を担当。同シーズンのJ1リーグでは第2節・横浜FC対ファジアーノ岡山で第4審を務めたが、主審への割り当ては第5節終了時点で一度もない。

 史上初のFIFAワールドカップ女性審判員として、サッカー界の歴史に名を刻んだ一方、以前からJリーグ公式戦におけるレフェリングで話題を呼んでいた山下氏。2025シーズンはここまで主にVAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定のないJ2リーグで笛を吹いているが、再びファン・サポーター等から厳しい目が向けられている。