
3月12日、プレミアリーグのリバプールはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16セカンドレグ(0-1、2戦合計1-1)でリーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)にPK戦(4-1)の末に敗れた。アルネ・スロット監督に、いくつかの判断ミスがあったのではないかという指摘が上がっている。
まず、リバプールは2試合を通してPSGに主導権を握られる展開が続いた。今2024/25シーズン、リーグでは首位を快走し優勝に迫るスロット監督のチーム。世界最高のクラブの1つと評価されてきているが、PSGはそれ以上のクオリティを示した。
元リバプールDFで現在は解説者として活動するスティーヴン・ウォーノック氏(2018年引退)は、スロット監督の明確なミスとしてFWコーディ・ガクポの途中投入を挙げた。『BBC Sport』を通じて「FWダルウィン・ヌニェスは試合に影響を与えられず、MFカーティス・ジョーンズも精彩を欠いた。ガクポは明らかにコンディションが整っていなかった。リバプールにとって無駄な交代のように見えた」と指摘している。
実際、ガクポは足首の負傷から復帰したばかりで、延長戦でFWルイス・ディアスに代わって出場したものの、ほとんど存在感を示せなかった。試合のデータもスロット監督の判断ミスを裏付けている。ディアスは試合最多の5回のドリブル成功を記録し、ボールタッチ54回、シュート3本、敵陣ペナルティエリア内でのタッチ11回、チャンス創出1回と攻撃の中心として機能していた。一方、交代で入ったガクポはボールタッチ4回にとどまり、PK戦でもキッカーを務めなかった。
スロット監督はこれまでリバプールで大きなミスを犯すことは少なかったが、今回ばかりはディアスを下げてガクポを投入したことを悔いるかもしれない。あるいは、FWフェデリコ・キエーザの起用を試すか、単にディアスを残しておくべきだったのではないかという声もある。
頑なに固定メンバーを先発させ、実力があるサブの選手へ先発チャンスを与えない同監督のやり方に綻びが出始めたのかもしれない。
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