Jリーグ サガン鳥栖

サガン鳥栖の今冬補強を評価。夏から続く戦力流出をカバーできるか!

西川潤(セレッソ大阪所属時)写真:Getty Images

MF(ミッドフィールダー):評価B

IN

  • 新井晴樹(水戸ホーリーホックより完全移籍)
  • 櫻井辰徳(ヴィッセル神戸より期限付き移籍)
  • 西澤健太(清水エスパルスより完全移籍)
  • 西川潤(セレッソ大阪より期限付き移籍)
  • クリスティアーノ(ヴィラ・ノヴァFCより完全移籍)
これが、ソボスライが2試合で2ゴールを決めた理由です
Keep WatchingNext video in 8 seconds
 

OUT

  • 藤田直之(引退)
  • 森谷賢太郎(引退)
  • 清武弘嗣(大分トリニータへ完全移籍)※昨季はセレッソ大阪より期限付きで加入
  • 久保藤次郎(柏レイソルへ完全移籍)※昨季は名古屋グランパスより期限付きで加入
  • 寺山翼(期限付き移籍期間満了に伴いFC東京へ復帰)
  • 中原輝(清水エスパルスへ期限付き移籍)
  • ジャジャ・シルバ(AAポルトゲーザへ完全移籍)※昨季はFC東京より期限付きで加入

中盤は昨季期限付きで加入した選手の多くがチームを去ったほか、藤田直之に森谷賢太郎と頼れるベテランが引退した。チームを離れた選手の中でも特に痛手と言えるのが中原輝の清水エスパルスへの期限付き移籍ではないだろうか。昨季は怪我の影響もあり22試合の出場に留まったが、シーズン終盤には圧巻のパフォーマンスを示していた。さらに言えば、2023シーズンには当時期限付き移籍していた東京ヴェルディで16試合に出場し5ゴール4アシストと昇格の立役者になっており、J2を戦う2025シーズンの鳥栖にとっても大きな戦力となり得たはず。それだけに、期限付きとは言え他クラブへ流出したことは残念だ。

一方で、新たな戦力は期待十分な選手ばかり。サイドでは積極的な仕掛けからのチャンスメイクが持ち味の新井晴樹、正確無比なボール供給が武器の西澤健太を獲得。そして中央には、昨季いわきFCで35試合に出場し3ゴール2アシストを挙げて躍進に貢献した西川潤が2年ぶりに帰ってきた。

寂しいベテラン選手との別れがあり期限付き移籍中だった選手たちもチームを去ったが、彼らに代わって特徴を持った選手を多く迎えた今冬の鳥栖。J2での経験も積んだ選手たちに加え、新加入の外国籍選手の活躍にも大いに期待なことから評価を「B」とした。


酒井宣福 写真:Getty Images

FW(フォワード):評価D

IN

  • 鈴木大馳(ユースからトップ昇格)
  • 酒井宣福(名古屋グランパスより完全移籍)
  • 山田寛人(セレッソ大阪より完全移籍)
  • ジョー(ボタフォゴFRより完全移籍)

OUT

  • 樺山諒乃介(ギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍)
  • 河波櫻士(SHIBUYA CITY FCへ完全移籍)
  • マルセロ・ヒアン(FC東京へ期限付き移籍)
  • 富樫敬真(アトランタ・ユナイテッドFCへ完全移籍)
  • ヴィニシウス・アラウージョ(契約解除)

FW陣は大きな戦力ダウンも懸念される冬となっている。最も痛手なのは昨季の新戦力でありチームトップスコアラーとなったマルセロ・ヒアンのFC東京への移籍。期限付きとは言え、重要な得点源を失い得点力不足に陥る可能性が考えられる。また、ヒアンと同様主軸を担った富樫敬真も流出。昨季得点こそ2ゴールに留まったが、37試合とほぼ全試合に出場した選手もチームを離れている。

新戦力では、かつて2021シーズンに鳥栖で29試合8ゴールを挙げた酒井宣福に期待したい。昨季はレノファ山口で久々のJ2を経験しており、10試合に出場し2ゴールを挙げている。また、トップ昇格を果たした鈴木大馳にも注目。昨季は2種登録で4試合に出場し、初先発を果たした第35節の町田ゼルビア戦で初ゴールを挙げるなど存在感を示しておりさらなる成長と活躍が期待される。

主軸を失った最前線には、早急に新たなエースが求められている。とはいえ、期待の新戦力はいるものの直近のJリーグで即戦力級の数字を残している選手の獲得には至らず戦力ダウンは否めないことから評価を「D」とした。

ページ 2 / 2

名前大島俊亮
趣味:サッカー観戦、ゲーム(スポーツ、シミュレーション、アクションなど)
好きなチーム:Jリーグ全般

サッカーを中心に、スポーツやエンタメなど複数ジャンルを扱うライターとして活動しております。Jリーグを中心に、日本のサッカーファンが楽しめる記事執筆を心がけていきますのでよろしくお願いします。

筆者記事一覧