DFトーマス・デン
4人目はアルビレックス新潟で契約満了となったDFトーマス・デン(27)。新潟のパスサッカーで必要とされる足元の技術と視野を併せ持つデンは、2022年に浦和レッズから新潟に加入。順応するまで時間が必要と思われた新潟のサッカーにも難なくフィットした。
最終ラインのデンから前線に供給される長短のパスは新潟のパスサッカーを活性化させており、チームの2年連続J1残留や2024YBCルヴァンカップ準優勝に貢献。現役のオーストラリア代表選手でもあり、Jリーグでの実績も十分なデンが来季どのチームでプレーするのか、去就に注目が集まる。
DF成瀬竣平
5人目は2024シーズン途中の4月に名古屋グランパスからV・ファーレン長崎へ育成型期限付き移籍したDF成瀬竣平(23)。足元の技術とアーリークロスに定評がある成瀬は、右サイドバックを得意とするプレーヤーだ。2018シーズンに2種登録でJリーグデビューを果たすと、2021~2022年シーズンはレギュラーを奪取することに成功し出場時間を大幅に伸ばしていた。しかし、その後は出場機会に恵まれず、ファジアーノ岡山、水戸ホーリーホック、モンテディオ山形への育成型期限付き移籍を経て、2024年シーズンは長崎でプレーしていた。
長崎での活躍を期待されたが本来の力を出し切れず、公式戦わずか6試合の出場に留まった。J2での経験が豊富なため、右サイドバックを強化したいJ2クラブに加入できれば、名古屋で輝いていた頃のパフォーマンスを取り戻すことができるかもしれない。
DFドウグラス・グローリ
6人目はアビスパ福岡との契約が満了となったDFドウグラス・グローリ(35)。シャペコエンセ(ブラジル)の下部組織出身で、2008年にトップチームに昇格しプロキャリアをスタートさせるが出場機会に恵まれず、同国内の複数クラブやポルトガルなどへの移籍を経て2020年から福岡でプレーしていた。
189センチ84キロと恵まれた体格を武器に空中戦では圧倒的な強さを見せ、福岡の守備の要として5シーズンにわたって活躍。2024シーズンはコンディション不良により出遅れたものの23試合に出場した。所属した4年間、チームのJ1昇格やYBCルヴァンカップ初優勝などに貢献したが今季をもって契約満了が告げられた。35歳という年齢は多少ネックだが、実績十分で即戦力として計算が立ちやすいだけに他のJ1クラブが接触する可能性も十分に考えられる。
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