2024年度のインターハイ(全国高校総体)で埼玉県勢51年ぶりとなる全国制覇を成し遂げた昌平高校。2023年にコーチに就任し、現役時代は名古屋グランパス等で活躍した元日本代表FWの玉田圭司監督(退任が決定)が、監督1年目ながら全国制覇という快挙を成し遂げた。
同大会の優勝により第103回全国高校サッカー選手権大会でも優勝候補だったが、11月には埼玉県予選準々決勝で聖望学園高校に敗れ(3-4)涙を飲んだ。そんな昌平高の主将でU-18日本代表MF大谷湊斗の進路が関係者により明かされた。
関係者によると、大谷はJリーグクラブの練習に参加した経験もある中で、関東の強豪大学に進学が決定しているという。今後は大学サッカーに活躍の舞台を移し、プロを目指していくようだ。また、12月12日に自身のインスタグラムに「本当に仲間に恵まれた3年間でした。みんなありがとう。たくさんの応援ありがとうございました!次のステージでもまだまだ頑張ります」と投稿し、仲間への感謝と今後について語っている。
大谷は小学生時代に高槻南AFC(大阪府)でプレーし、中学生年代は親元を離れ、山梨県にあるアメージングで寮生活をしながらサッカーに打ち込んだ。昌平高に進学後は1年生から公式戦に出場し、2年連続で選手権大会(第101回、第102回)に出場。レギュラーの多くが下部組織のFC LAVIDA出身で構成されている昌平高だが、外部から入学した選手で1年生から先発で出続けていたのは大谷くらいである。
抜群のキープ力や戦術眼でゲームメーカーとして試合を組み立てるだけでなく、得点も取れるMFとして複数のJクラブが注目するほどの実力の持ち主。小学生の頃からバルセロナのカンテラコーチと大学教授が共同開発したエコノメソッドの活動を通してスペイン遠征に参加するなど、積極的に技術や戦術を磨いてきたとのこと。また、2学年の上の兄である大谷彩斗は、東山高校で第101回の選手権大会で準優勝し、現在は追手門学院大でサッカーを続けている。
日本高校選抜でもキャプテンマークを巻いた経験のある大谷の今後に注目していきたい。
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