サッカー日本代表は、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選(3次予選)で、11月15日にインドネシア代表(4-0)と19日に中国代表(3-1)と対戦した。来年3月20日に埼玉スタジアムで行われるバーレーン代表戦に勝利すれば、W杯本大会出場が決定する状況に。同試合と3月25日に行われるサウジアラビア代表戦のチケット価格が大幅に上昇し、話題を呼んでいる。
W杯出場をかけた3月の2試合のチケットは10月から既に販売が開始されており、バーレーン戦は当初カテゴリ1が12,600円で売り出されたが、11月26日時点では34,300円まで上昇。3倍以上の値がついている。カテゴリ2は11,000円だったのに対し30,100円となっており、こちらも2.5倍以上。高額化する価格にXでは「チケットが高すぎて殺意。買う気が起きない」など、ネガティブな声が多く挙がっている。
なお、当初35,500円の値段がつけられていたラウンジ付きシート(1層)は26日時点で59,400円となり、約24,000円も値上がりした。それでもバーレーン戦はカテゴリ1及び3は残り僅かとなっており、カテゴリ4や5(ゴール裏)などは完売。カテゴリ2のみ余裕ありの状況だ。試合日まで3ヶ月以上あることを考慮すると、全席種ソールドアウトとなる可能性もあるだろう。
入場券は「チケットJFA」で販売されているが、価格がビッグデータ分析から出される需要予測で随時変動するダイナミックプライシング(DP)制度を導入していることが、高額化を引き起こす原因となっている。この制度は、明治安田Jリーグでも北海道コンサドーレ札幌などの複数クラブが採用しているが、価格に上限が設けられていないことが問題視されている。利益を挙げるのも大切だが、DPを導入するのであれば、ファン・サポーターのために価格変動に上限を設けるべきではないだろうか。
バーレーン戦に勝利すれば8大会連続(8度目)のW杯本大会出場が決まる日本代表。試合結果はもちろん、今後のチケット価格や売れ行きにも注目していきたい。
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