Jリーグ ヴィッセル神戸

天皇杯優勝・J1神戸が欧州クラブと提携?イニエスタ関与も

アンドレス・イニエスタ 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸でプレーしていた元スペイン代表選手のアンドレス・イニエスタは、日本での引退試合開催を公式発表したことで話題に。バルセロナ戦(エル・クラシコ)の先行チケット完売などで話題を呼んでいる。その一方で、同選手の設立会社がデンマーク3部FCヘルシンゲルの株式の過半数を取得。天皇杯優勝を成し遂げた神戸とのパートナーシップ提携や、日本人選手の海外移籍促進も期待できるという。

 2024年4月にDF大﨑玲央(現北海道コンサドーレ札幌)のトレーニング参加により注目を集めたヘルシンゲル。同選手の獲得こそ実現しなかったものの、イニエスタの設立会社である『Never Say Never(NSN)』は11月にヘルシンゲルの株式の過半数を取得。現地では、イニエスタ本人が近日中に同クラブの公式戦を視察する可能性が報じられている。

 NSNによる経営権取得は、イニエスタの母国スペインでも話題に。同国紙『マルカ』は23日、ヘルシンゲルの株式取得の目的について「NSNを中心としたマルチクラブオーナーシップを構築すること」とした上で、「神戸は今後、NSNのマルチクラブオーナーシップに参加する可能性がある」と伝えている。

 また大﨑のヘルシンゲル練習参加を巡って、デンマーク紙『Tipsbladet』は4月の時点で「NSNが補強計画に関与している」と報じていた。NSNがスペイン国内クラブによる日本ツアーを計画するなど、日本サッカー界との関係を構築しているだけに、神戸とヘルシンゲルの提携や、日本人選手・サッカー関係者の交流も視野に入れている可能性も考えられる。

 引退後も日本に対して特別な思いを抱いているイニエスタ。NSNを通じて、日本サッカーのさらなる発展に貢献することが期待される。