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堂安律の古巣PSVから関心。板倉滉の去就についてボルシアMG決断下す

板倉滉 写真:Getty Images

 ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉は、11月24日開催のブンデスリーガ第11節ザンクト・パウリ戦でクリーンシートを達成するなど、好パフォーマンスを発揮。チームの中心選手として活躍している一方、ここに来てMF堂安律の古巣PSVアイントホーフェンへ移籍する可能性が浮上。ボルシアMGは日本代表センターバックの去就について、すでに方針を固めているという。

 2022年夏にマンチェスター・シティからボルシアMGへ完全移籍した板倉は、加入1年目からレギュラーに定着。カタールW杯前など複数回にわたり負傷離脱していたが、今季はここまでブンデスリーガ全試合でフル出場するなど、稼働率の高さをアピール。11月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対インドネシア、中国)では守備でミスを連発も、代表ウィーク明けの初戦では再び本来の姿を見せているが、チームの財政状況は厳しいという。

 ドイツ紙『ビルト』は11月18日に「ボルシアMGの補強資金はわずか400万ユーロ(約6億6000万円)とかなり低い。まずは現有戦力の売却により、収益を生み出さなければならない」とした上で、「ボルシアMGは板倉を手放したくないが、高額オファーが届けば冬に話し合うつもりだ。ただ1500万ユーロ(約24億6000万円)以下で売却は望んでおらず、適切な後釜を見つける必要がある」とリポート。インドネシアに帰化した同国代表DFケヴィン・ディクス(FCコペンハーゲン)の獲得に動く可能性もあわせて伝えていた。

 するとドイツメディア『フランクフルター・ルントシャウ』は24日に「PSVは2024年8月に板倉の獲得に失敗したが、今もなお関心を寄せている」とリポート。しかし、ボルシアMG幹部の話として「我々はこの冬に板倉をはじめ中心選手を手放さない」と、残留の可能性を伝えている。

 PSVは今季のオランダ1部リーグで12勝1敗と、2位ユトレヒトに勝ち点8差をつけて首位を独走。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では第1節でユベントスに敗れると、その後はMF守田英正擁するスポルティングCPや、強豪パリ・サンジェルマン相手に引き分け。11月5日開催のジローナ戦では4-0で勝利している。