残り試合も少なくなり終幕が見えてきた2024明治安田J1リーグ。川崎フロンターレは昨2023シーズン、序盤戦から勝ち点の積み上げに苦慮し上位争いに加われないまま8位でシーズンを終えた。失意のシーズンから再起を図るべく臨んだ今季も序盤で3連敗するなど勝ち点が伸び悩み、6月以降は6戦未勝利の影響もあって残留争いに巻き込まれる懸念も浮上したほど厳しいシーズンを過ごしてる。
しかし第24節以降は攻撃陣の調子が上向き、後半戦で勝利を飾った6試合はいずれも3ゴール以上を奪うなど強さを示している。現時点で降格圏と勝ち点9差の11位と、まだ残留を確定させたわけではないが概ね安全圏に逃れたと言えよう。無事来季もJ1を戦えることになったとして、これまで8シーズンにわたってチームを指揮し黄金期を作り上げた鬼木達監督が今季限りでチームを離れることから、今後チームがどのように変化するのかは不明だ。今季の終わり方次第では、ファンやサポーターにとって期待と不安が入り混じった状態で来季の開幕を迎えることも十分考えられる。
そんなチームを救う存在になり得るのが、現在J2やJ3クラブで活躍する期限付き移籍中の選手たち。ここでは、今季移籍先で活躍を見せ、来季クラブの復権に向けて帰還が待たれる選手を3名紹介していく。
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大関友翔(福島ユナイテッド)
今季川崎フロンターレから期限付き移籍中の選手の中で、最も際立つ活躍を見せているのがMF大関友翔だ。冬に昨年まで2年連続2桁順位で終えていた福島ユナイテッドへ加入すると、開幕戦から定位置を確保。ここまで29試合に出場し7ゴール6アシストと、攻撃の軸としてプレーオフ進出を射程に捉えたチームを支えている。
魅力はチャンスメイクに関わる頻度の多さと前線で見せるアイデア溢れるプレー。隙間を通す正確なパスや浮き球のスルーパスなど高い技術を駆使し、かつエリア内であっても冷静に周囲の状況を把握しヒールパスなどでチャンスを作り出す創造性も披露している。まさに川崎らしさを体現する活躍を見せていると言えよう。年齢もまだ19歳と、ここからさらなる成長が十分に期待できる逸材だ。川崎は今夏、MF河原創をサガン鳥栖から獲得し中盤に新しい風を吹かせる存在を得た。一方で、MF瀬古樹が海外へ移籍しており中盤の選手層は来季に向けてさらに厚みを出したいところ。大関の活躍ぶりは、そんな川崎の現状に最適な存在として位置づけられることから、大いに帰還が待ち望まれる選手の1人と言えよう。
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