Jリーグ 日本代表

今後の日本代表メンバー招集に期待の国内組5選【SB編】

大畑歩夢 写真:Getty Images

大畑歩夢(浦和レッズ)

今季開幕前、他のJ1クラブと比較しても大規模な補強に動いた浦和レッズ。しかし、前半戦からなかなか調子が上がらず、夏にはDFアレクサンダー・ショルツやMF伊藤敦樹ら昨季上位進出の功労者たちが相次いで移籍し、後半戦に入ってから挙げた勝利はわずかに4つのみとなっている。

そんなチームにあってなお大きな存在感を放っているのがDF大畑歩夢だ。今季前半戦は昨シーズンと同様に途中出場がメインとなっていたが、後半戦に入ると定位置を掴みフル出場するゲームも増えた。パリ五輪への出場も果たし、本人にとっては大きな飛躍の年になっている。168cmと小柄ながらも重心を落とした対人守備で安定感を見せ、それでいて攻撃時にはエリア内の状況を見極めたクロスで決定的な場面を作り出せる。左サイドはDF長友の後継者として絶対的な存在が必ずしも決まっていない今の代表で、大畑の成長は待ち侘びたものとなるかもしれない。


畑大雅 写真:Getty Images

畑大雅(湘南ベルマーレ)

今季も残留争いに巻き込まれ、厳しいシーズン終盤を過ごしている湘南ベルマーレ。そんなチームにあって、DF畑大雅の成長ぶりは大きな希望と言えよう。残念ながらパリ五輪メンバーへの選出は叶わなかったが、リーグ戦ではここまで3ゴール4アシストをマーク。怪我で途中離脱があった中でこの数字は、十分高い評価を得るに値する。持ち前のスピード感溢れる攻撃参加や強靭なフィジカルといった派手さが目立つ一方で、ラストパスやシュートは極めて丁寧で多くのチャンスを生み出している。

日本代表が9月シリーズと10月シリーズで3バックを採用した点も、畑を代表へ押せる理由の1つ。湘南も同様に3バックを長く採用するチームであり、ウイングバックとして両サイドで起用可能な畑にとってはチャンスが広がったという見方もできる。もちろん、代表において今回ウイングバックに置かれた選手は左にMF三苫、右にMF堂安律(SCフライブルク)と経験・実績ともに文句なしの選手でありポジションを奪うことは困難だ。しかし、必ずしも本職でない故に、攻撃面だけでなく守備での畑の貢献度は魅力と言えるのではないだろうか。


福田心之助 写真:Getty Images

福田心之助(京都サンガ)

ルーキーイヤーの昨年は、夏にDF白井康介が移籍したこともあり定位置を掴んだDF福田心之助。今季も開幕からスタメン出場を続け、下位に低迷し苦しむチームを支えてきた。途中怪我による離脱もあったが、第27節のセレッソ大阪戦で復帰すると1ゴール1アシストの活躍で大量5得点での勝利に貢献。改めてチーム内での自身の重要性を示した。

ゲーム終盤であっても積極的に上下動を繰り返す運動量が大きな魅力。その分攻撃時に前線へ顔を出す場面も多く、今季ゴール数こそ多くないもののチャンスにはしっかりと絡めている。直近の第34節サガン鳥栖戦でもゲームが終わりに近づく時間帯でパスカットからゴールに迫って自ら決めきり、自身の武器を見せつけて勝利に貢献。国内において急激に成長を見せる選手の1人であることは間違いない。それだけに、代表を経験することでさらに進化を遂げることも十分に期待できる。

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名前大島俊亮
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