MF(ミッドフィルダー)
- 川辺駿(サンフレッチェ広島)
- 河原創(川崎フロンターレ)
- 秋山裕紀(アルビレックス新潟)
- 脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
- 東俊希(サンフレッチェ広島)
- 佐々木大樹(ヴィッセル神戸)
- 名古新太郎(鹿島アントラーズ)
- 山田楓喜(東京ヴェルディ)
- 荒木遼太郎(FC東京)
現在A代表の中盤は、欧州の各クラブで主力を務める選手がずらりと並ぶ。そのため、国内組の付け入る隙は皆無と言っても過言ではない。それでも、ゆくゆくは海外移籍も十分視野に入るであろう選手は数多くいる。その上で、今季のJリーグで活躍する選手から候補として主に9名を挙げたい。
中盤下がり目の位置では、今夏海外から広島へと帰還した川辺駿が筆頭だろう。Jリーグ復帰後はチームの好調も相まって出場したゲームは負けなし。前線からのプレスや中盤のボール回しで抜群の安定感をもたらしている。同じく中盤の底で言えば、河原創と秋山裕紀が挙げられる。河原は今夏サガン鳥栖から川崎へと移籍。パスの技術もさることながら、ピッチ上に何人も居るかと思わせるほどの豊富な運動量で移籍後も即主力となっている。秋山はアルビレックス新潟においてボールの循環を司るまさにチームの心臓。ゴールやアシストといった表立った数字では目立たないものの、ビルドアップに安定をもたらしチャンスも数多く演出している。また、中盤の万能タイプ脇坂泰斗も当然候補に入る。確かなパス技術で局面を打開でき、強力なミドルシュートや丁寧なラストパスなどゴール付近で決定的な仕事も可能。チームに1人いてほしいと思わせるほど、今季も高い能力を誇っている。
攻撃的なポジションでは、まず現在首位に立つ広島から東俊希を推したい。正確無比な左足でセットプレーやクロスからチャンスを作り、現在チーム内でトップのアシスト数を挙げチームの好調要因の1つとなっている。同じくキックの精度で言えば、パリ世代から山田楓喜の存在も忘れてはならない。今季は開幕戦から美しいフリーキックでゴールをもたらし、その後も現時点で直接フリーキックから計3ゴールをマーク。5月のU-23アジアカップ決勝でもゴールを決めるなど、日本の優勝に大きく貢献しており大舞台に強い面も魅力だ。
得点力の高い選手では、佐々木大樹、名古新太郎、荒木遼太郎の3選手を挙げたい。佐々木はFW大迫勇也やFW武藤嘉紀といった代表経験者の働きに目が行くチームにあって、自身も今季5ゴールをマーク。自己最多となるゴール数を挙げた昨年に迫る勢いを見せている。名古も同じく今季は5ゴールをマークしており、現時点で自己最多を更新中。さらにアシストでは現在9つを挙げてリーグ2位となっており、前線で大きな存在感を放っている。荒木は10ゴールを挙げる活躍を見せた2021シーズン以降、負傷の影響もあってかなかなかゲームに絡めないシーズンが続いた。しかし、今季期限付き移籍したFC東京では開幕戦から2ゴールをマーク。水を得た魚のように活躍を続けパリ五輪へも出場を果たした。まだまだ伸び盛りの年齢も含め、今後もA代表に絡む活躍に期待したい。
FW(フォワード)
- 宮代大聖(ヴィッセル神戸)
- 山田新(川崎フロンターレ)
- 原大智(京都サンガ)
最前線では、前回も招集された上田綺世(フェイエノールト)と小川航基(NECナイメヘン)に加え、今夏広島から海外移籍を果たした大橋祐紀(ブラックバーン・ローバーズ)が初選出された。より得点力アップが期待されるメンバーとなっているが、国内にも高い得点力や前線でのチャンスメイクに長けた選手は多くいる。
まずは今季よりリーグ連覇を狙う神戸へ移籍し、現時点で9ゴールを挙げている宮代大聖。途中怪我での離脱があった上でこの数字をマークしており、万全の状態が続いていたならすでにチームトップスコアラーとなっていても不思議はなかった。また、2021シーズン以降は毎年所属チームが変わった中でも多くのゴールを奪っていることから、順応性の高さも証明している。次に現在日本人選手の中でリーグトップタイとなる15ゴールをマークしている山田新も代表で見てみたい選手の1人だ。前半戦は連勝もなく勝ち点の伸び悩んだ川崎だが、後半戦に入り山田がスタメンでの出場機会を増やすと3連勝などで復調の兆しが見えた。山田自身も第20節以降に怒涛の勢いでゴールを重ね、後半戦だけで既に10ゴールを挙げている。まだ24歳という将来性も含め、招集に期待のかかる選手だ。
最後に下位に沈む京都を支える原大智も十分候補になり得る。長身を活かした安定感のあるポストプレーはもちろん、高いシュート技術や背後への抜け出しなど武器は多彩。周囲を活かしつつ自身も活きるプレーができることは、前線に強力なアタッカーの多い今の代表との親和性も高いに違いない。
コメントランキング