フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、10月6日に行われたオランダ1部リーグ第8節のトウェンテ戦で今季2ゴール目を挙げた一方、試合終盤に決定機を逃すなど課題も露呈。現地ジャーナリストから厳しい評価を受けている。
上田は今季も開幕からメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじていた、9月22日の第6節NACブレダ戦でヒメネスが負傷すると、途中出場からわずか5分後に今季初ゴールをマーク。ただ10月2日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ジローナ戦ではPKを外し、周囲から批判を浴びた。
トウェンテ戦では28分にヘディングシュートから先制ゴールを奪った上田だが、ブライアン・プリスケ監督は「彼のパフォーマンスはアップダウンが激しく、安定しない」とバッサリ。「終盤には重要なゴールを決め、試合を終わらせるチャンスもあったが、何かの理由でうまくいかなかった」と、追加点のチャンスを逃したことを指摘している。
オランダ紙『Voetbal』のマルティン・クラベンダム氏も、フェイエノールト指揮官と同じく上田に厳しい評価を与えている模様。同紙で7日に掲載された記事によると、フェイエノールトの番記者であるクラベンダム氏は「上田の移籍金は1000万ユーロ(約15億円)であり、フェイエノールトにとって記録的な金額だ」とした上で、「彼は日本やサークル・ブルッヘで見せていたようなパフォーマンスを発揮しなければならない」と批判。
フェイエノールト加入以降の出場時間やゴール数をもとに、「彼がゴールを決めるまでに4時間も必要だ。フェイエノールトのストライカーにとってかなり長いし、一刻も早く結果を残さなければならない」と語ったという。
日本代表では絶対的ストライカーとして、コンスタントにゴールネットを揺らしている上田。本人はヒメネスが負傷離脱している間のレギュラー定着に意欲的だが、同選手のパフォーマンスには依然として周囲から疑問の目が向けられている。
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