
原大智(京都サンガ)
夏以降、得点力が上昇した京都サンガ。6月の加入以降、10ゴールを挙げて一気にチームトップスコアラーとなったFWラファエル・エリアスの存在も大きいが、昨年夏の加入からチームの攻撃を牽引するFW原大智の活躍もまた忘れてはならない。
長身を活かしたポストプレーはお手のもの。もちろんその高さはゴール前でも活き、セットプレーからの豪快なヘッドも大きな魅力だ。加えて冷静さやシュート技術の高さも光る。エリア付近でも相手を見ながらプレーでき、チャンスシーンを確実に活かせる能力はA代表の主力と比較しても引けを取らないと言えよう。若くして海外移籍を果たし、2021/22シーズンにはベルギーのシント=トロイデンVVで8ゴールをマークするなど経験・実績ともに申し分ない。日本に帰ってきても安定した活躍を見せ続けていることから、今後のA代表デビューが楽しみだ。

宮代大聖(ヴィッセル神戸)
今季開幕前、川崎フロンターレからヴィッセル神戸へと移籍を果たしたFW宮代大聖。FW大迫勇也、FW武藤嘉紀といった日本代表経験者とともにシーズン序盤からゴールを重ね、途中怪我による離脱もありながら現時点で9ゴールを挙げる活躍を見せている。
今季第5節の北海道コンサドーレ札幌戦では、味方を上手く使ったチャンスメイクからのゴールや、セットプレーの流れから難しい体勢のシュートでもゴールをもたらしており、加えて突破力やパスでもその高い技術を披露し大勝に貢献している。まさに宮代の魅力が詰まった1試合であったと言えよう。決して際立った高さがあるわけではないが、クロスに合わせることも巧み。シュート力もあり、ゴールのパターンも豊富なことから必ずやA代表でも結果を残せるはずだ。

小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉)
最後にJ2からも1人、ジェフユナイテッド千葉で活躍するFW小森飛絢を推したい。ルーキーイヤーの昨年は33試合で13ゴールをマークし、チームのプレーオフ進出に大きく貢献。今季もここまで33試合で21ゴールを挙げており、J2得点王に最も近い存在となっている。
ゴールへの貪欲さはJ2のみならず国内でも随一。高い技術もさることながら、相手DFのタイミングを外したり難しい体勢から強引にシュートに持ち込むことも可能だ。A代表を率いる森保一監督は、J2からの招集を行わない傾向にある。もちろん、国内のトップカテゴリーがJ1である以上は当然の判断だろう。しかし、小森の持つ得点力はもはや無視できるものではない。幸い今季も所属する千葉は現時点で4位とプレーオフ圏内に入っており、昇格の可能性を残している。無事昇格を果たした暁には、国内組の中でも真っ先に代表招集がかかる選手と言っても過言ではないだろう。
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