徹底的な体調管理と身体的な素質
ロナウドはキャリアが進むにつれて胸板が厚くなり大腿筋が隆々と大きくなった。肉体のコンディショニングに余念がなく、これは努力の賜物だ。
パーティーに参加しても、お酒を口にしないことから、つまらない男だと思われることもあるようだ。しかし、負けず嫌いのロナウドにとっては、自分の気持ちが緩んで試合に敗れることのほうがよっぽどつまらないに違いない。
規則正しい生活スタイルや栄養管理を徹底し、チームの練習以外にも自主トレーニングを行っている。サッカー選手は体脂肪率10%未満が理想と言われるが、ロナウドの腹筋は常に割れている状態だ。度々、ひざを故障しているが現在も高いパフォーマンスを維持している。
実はロナウドの曽祖母はカーボ・ヴェルデ出身でロナウドにはアフリカ系の血がわずかに流れている。類まれな身体的素質の秘密は、アフリカにあるのかもしれない。
環境に適応し結果を出し続ける力
ロナウドは環境への適応能力も高いことを証明している。
これまで所属した全てのクラブで結果を出してきたロナウド。出身国のポルトガル、イングランド、スペイン、イタリア、サウジアラビア。異なる国々で活躍するためには、サッカーの実力だけではなく生活環境に適応する能力も必要になってくる。
スペインやイタリアはポルトガルと言語や環境が似ている部分もある。しかしイングランドはだいぶ勝手が異なり、サウジアラビアは全くの別世界だ。しかし、ロナウドはうまく順応している。
ロナウドは大西洋に浮かぶポルトガル領マデイラ諸島の出身だが、子供時代に才能が認められて名門スポルティングCPのアカデミーに加入するためにリスボンに上京した。しかし、田舎なまりがあるためにいじめられた。逆境をはねのける強さや環境が異なる様々な国で高いパフォーマンスを維持する基礎は、少年時代に首都に移住した経験により育まれたものだろう。
コメントランキング