日本代表MF田中碧は、2024年8月にドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからイングランド2部リーズ・ユナイテッドへ完全移籍。9月21日に行われるカーディフ戦での移籍初スタメンが予想されるなか、チームメイトから不満が湧き起こっているという。
代理人変更を巡る問題もあり、2024年夏の移籍ウィンドウ終了間近までステップアップ移籍が実現しなかった田中。スコットランド1部セルティック、セリエA昇格組のコモ・カルチョ、デンマーク1部FCミッティランからの関心も報じられるなか、リーズへの駆け込み移籍で話題を呼ぶと、移籍決定翌日のイングランド2部リーグ戦でデビュー。日本代表の一員としてFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選を戦った後、14日のバーンリー戦でも後半41分からピッチに立っていた。
リーグ戦2試合でいずれも数分間のプレーにとどまっている田中だが、地元紙『ヨークシャー・イブニングポスト』が19日に伝えたところによると、サポーターはすでにチャントを熱唱。同選手専用の応援歌がすでに完成しているという。
この状況に不満を募らせているのが、リーズの下部組織出身で31歳のDFサム・バイラムだ。同選手は2016年に一度リーズを退団したものの、2023年8月に復帰。リーズサポーターにとって馴染み深い存在であるが、いまだに公式戦で個別のチャントは歌われていないという。
ダニエル・ファルケ監督は19日の記者会見で、バイラムの不満に言及。「彼は私にこう言ってきたんだ。『僕は地元出身で、リーズのサポーターでもあるが、チャントが無い。田中は2試合しかプレーしていないのに、すでにチャントができている。いい加減にしてほしい』とね。サポーターはこの状況を変えてほしい」と注文を付けたという。田中がチームメイトとの間に問題を抱えないことを願うばかりだ。
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