韓国代表 トッテナム

ソン・フンミン、同僚MFベンタンクールから人種差別発言を受けたが和解

ソン・フンミン 写真:Getty Images

 プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパーに所属するウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールが、同クラブのチームメイトで韓国代表のFWソン・フンミンに対する人種差別的な発言で、9月12日イングランド・フットボール協会(FA)から処分対象となった。

 ベンタンクールは6月にウルグアイのテレビ番組に出演した際に、韓国人であるソンに対し「彼らはみんな同じ顔をしている」と冗談めかして発言した。しかし、冗談にならないこのコメントはすぐに問題となり、反差別団体「Kick It Out」には多くの苦情が寄せられた。

 ベンタンクールはその後「非常に悪い冗談だった」と謝罪したが、FAはこの発言がFA規則E3.1およびE3.2に違反するとして正式に処分対象であることを発表。これらの規則は、選手が不適切な言動や侮辱的な発言を行い、スポーツの名誉を傷つけることを禁じている。また、人種、国籍、民族に関連する侮蔑的な言葉を使用することは「悪質な違反」として扱われるとのこと。ベンタンクールには19日までにこの告発に対する回答が求められている。

 一方で、ベンタンクールはソンに個人的に謝罪し、これを受け入れられたとのこと。ソンは自身のInstagramで「彼はミスを認めて謝罪した。私たちは兄弟のような存在であり、何も変わらない」とキャプテンとして相応しいコメントを残し、チームとしての絆を強調している。

 この件は、とくにイギリスで高い注目を集め、クラブも選手間の信頼関係を再確認する重要な契機となったと考えているようだ。