2024明治安田J1リーグ第29節の6試合が8月31日~9月1日にかけて開催された。台風の影響で延期となるゲームもある中、上位下位ともに順位変動のある1節となっている。
首位を走る町田ゼルビアは国立競技場で浦和レッズと対戦。敗戦の危機に陥りながらも後半アディショナルタイムに同点へと追いつき負けない強さを示したが、逆転には至らず勝ち点1を手にするにとどまった。そんな町田を追うサンフレッチェ広島は接戦の末FC東京を破り、ついに勝ち点で町田に並び得失点差で首位へと浮上している。
また、最下位だった北海道コンサドーレ札幌はホームで川崎フロンターレに勝利し3連勝を達成。19位のサガン鳥栖が敗れたこともあり最下位が入れ替わった。ここでは、そんな第29節で活躍した選手たちをベストイレブン形式でまとめていく。
GK:西川周作(浦和レッズ)
国立競技場で町田ゼルビアとの一戦に臨んだ浦和レッズ。首位相手に先制しその後追いつかれるも終盤に勝ち越しゴールを奪い勝利まであと一歩と迫ったが、後半アディショナルタイムに同点ゴールを許す悔しいゲームとなった。とはいえ、上位を相手に貴重な勝ち点を得たこのゲーム、GK西川周作の貢献度は大きなものだったと言えよう。手前でワンバウンドするヘディングシュートや終盤決定機で飛び出してのセービングなど好セーブを連発。2失点したもののチームに勝ち点をもたらす原動力となった。
- 最終スコア:2-2
- 前節からの順位変動:浦和(13位→12位)、町田(1位→2位)
DF:マテウス・トゥーレル(ヴィッセル神戸)
2連勝を狙うヴィッセル神戸はアビスパ福岡と対戦。前半のうちに先制に成功し、後半は追加点も奪って2-0と快勝を収めた。ゲーム序盤には押し込まれるような場面もあったこの試合、DFマテウス・トゥーレルの活躍が光った。こぼれ球を拾われてフリーでシュートを打たれそうな場面でも素早い反応でブロックに入り、またロングボールに対しては強さと高さを見せて簡単には起点を作らせないなど守備で大きく貢献した。
- 最終スコア:2-0
- 前節からの順位変動:神戸(3位→3位)、福岡(7位→9位)
DF:佐々木翔(サンフレッチェ広島)
6連勝で勢いに乗るサンフレッチェ広島はFC東京と対戦。3-2と接戦を制し、勝ち点で町田を捉え首位へと躍り出た。そんな勝利にDF佐々木翔は守備で大きく貢献した。鋭い出足で相手に起点を作らせず、高い危機察知能力を発揮したカバーリングで相手のチャンスを阻止するなど躍動。7連勝の立役者となった。
- 最終スコア:3-2
- 前節からの順位変動:広島(2位→1位)、FC東京(9位→10位)
DF:髙尾瑠(北海道コンサドーレ札幌)
2連勝中の北海道コンサドーレ札幌はホームで川崎フロンターレと対戦。3試合連続で先発出場を果たしたDF髙尾瑠はこの試合、アシストの活躍を見せた。先制点の場面、長い距離を持ち運び、冷静にエリア内でフリーとなっていたMF青木亮太へとラストパスを送ってゴールをお膳立て。前節に続くアシストでチーム3連勝の原動力となった。
- 最終スコア:2-0
- 前節からの順位変動:札幌(20位→19位)、川崎(14位→14位)
MF:田中聡(湘南ベルマーレ)
直近2連敗中の湘南ベルマーレはサガン鳥栖と対戦。下位同士の負けられない1戦で2-1と勝利し、暫定ではあるが降格圏との勝ち点差を4へ広げることに成功した。接戦の中、大きな存在感を放ったのがMF田中聡だ。守備では素早く危険な場所を察知して相手のチャンスの芽を摘み取り、攻撃では積極的にエリア内まで侵入して決定機に絡むなど躍動。終盤の勝ち越しゴールの場面ではアシストもマークしチームの勝利に大きく貢献した。
- 最終スコア:2-1
- 前節からの順位変動:湘南(17位→17位)、鳥栖(19位→20位)
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