2024年9月からFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選に臨むサッカー日本代表「森保ジャパン」。FW伊東純也(スタッド・ランス)やMF三笘薫(ブライトン)などタレントを擁するなか、MF遠藤航(リバプール)を中心に「W杯優勝」を目標に掲げているが、元日本代表監督のジーコ氏(現鹿島アントラーズ幹部)が森保ジャパンに足りない要素を指摘している。
カタールW杯で強豪ドイツ、スペインを下した一方、2024年1,2月開催のAFCアジアカップでベスト8という結果に終わった森保ジャパン。アジア最終予選でもサウジアラビア、オーストラリアと強豪との対戦を控えているだけに、足元を救われる可能性は排除できない。
そんな最終予選を前に、2006年のドイツW杯で日本を指揮していたジーコ氏は、ブラジルメディア『Correio da Manha』のインタビューに対応。同メディアで30日に掲載された記事によると、鹿島OBは日本代表の現在地について、以下のように私見を述べたという。
「カタールW杯における日本代表の躍進を見て、誇りに思っている。私が日本へ行った目的が、サッカーのプロフェッショナルとは何かを日本人に示すことだったからね。これが実践されるようになってから、日本はずっとW杯本大会に出場している」
「日本代表がW杯決勝の舞台でプレーすることを期待している。彼らは優勝を目標にしているからね。日本代表の選手たちは、欧州トップレベルのクラブで、レギュラーとして活躍している。選手のクオリティーはかなり上がっているし、サッカー自体のレベルも上がっている。だからこそ、チーム全体が適切なメンタルで重要な試合に臨めば、W杯決勝進出が実現するだろう」
メンタル面でさらなるレベルアップが必要だという認識を示したジーコ氏。日本代表のメンタリティーについては、DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)もインターネット動画配信サービス『DAZN』制作番組「内田篤人のフットボールタイム」に出演した際に、「アジアカップを獲るという決意が、明らかに欠けていた」「(準々決勝の)イラン戦では、立ち上がりからイランの意地でも勝ってやろうという球際のところの雰囲気に比べて、いなそうという感じの日本の入り方からして、危ないなと思った」と指摘している。
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