Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

ミシャ監督の戦術批判…天皇杯千葉戦の解説者巡り賛否。札幌OBの見解は?

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は8月21日開催の天皇杯4回戦で、ジェフユナイテッド千葉に0-1と敗北。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の戦術を批判した林陵平氏の解説に対する賛否が相次いでいるほか、元札幌所属選手のDF西大伍(いわてグルージャ盛岡)が、同氏の解説について私見を述べている。

 東京大学運動会ア式蹴球部で監督を務めるなど指導者キャリアを積む一方、Jリーグや海外サッカーの解説で多くのサッカーファンから支持を得ている林氏。千葉対札幌の一戦も『スカパー!』で解説を担当すると、今季ここまで失点数が多い原因を分析。「システムの欠点」などと、ペトロヴィッチ監督の戦術に厳しい意見を投げかけたほか、新加入選手のFWジョルディ・サンチェスやFWアマドゥ・バカヨコの連係プレーについて「互いの動きを全く見ていない」とダメ出ししていた。

 J1で最下位に沈む札幌の問題に斬り込んだ林氏の解説を巡っては、ネット上で「二度と聞きたくない」「バカヨコを馬鹿にしすぎ」といった批判が湧き起こる一方で、「あの解説は賛否分かれるけど、あるべき姿だと思った」「林陵平の解説は的確すぎる」「反論のしようがない」と肯定的なコメントも見受けられる。

 また林氏の解説で意見が分かれる中、西は22日にXを更新。「批判される可能性のある発言を公共の場でするってのは覚悟のいることだし、それだけサッカー界を良くしたいんだろうね」と同氏の思いを汲み取ると、「本当に皆さんが大切にしなきゃいけないのはそんな人でしょ。当たり障りのない話聞いても何も生まれない」とファン・サポーターにメッセージを送っている。

 J1第27節終了時点で「55」と、リーグワーストの失点数である札幌。攻撃偏重とも捉えられているペトロヴィッチ監督の戦術を巡っては、同クラブOBのジェイ・ボスロイド氏が2024年5月にXで「守備は常に札幌を犠牲にしてきた。私はこのクラブに加入したばかりの頃の守備が一番良かった」と投稿するなど、四方田修平監督体制の2017シーズン後半戦とペトロヴィッチ監督体制の2018シーズン以降を比較。再三にわたり守備の改善を訴えている