日本代表FW上田綺世は、今季もオランダ1部フェイエノールトでプレー。今もなおメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控え要員であるが、絶対的ストライカーの残留報道を受けて、今夏移籍の可能性があるという。
2023/24シーズンのオランダ1部リーグで23ゴールを挙げたヒメネスには、以前から移籍の噂が取り沙汰されていた。8月18日には、オランダ紙『デ・テレグラーフ』が「プレミアリーグのノッティンガム・フォレストがフェイエノールトに獲得オファーを提示」とリポート。フェイエノールトが移籍金、ボーナスあわせて2500万ユーロ(約40億円)という条件を受け入れなかった一方、選手サイドが移籍交渉を続けている可能性を伝えていた。
しかし同紙は21日に「ヒメネスはフェイエノールトを退団する確率はかなり低い」と、一転して残留の可能性を報道。これによると、ノッティンガムは移籍金、ボーナスあわせて3000万ユーロ(約49億円)に増額した上で再度オファーを提示も、フェイエノールトが却下。ノッティンガムはヒメネスの獲得を諦め、アーセナル所属FWエディ・エンケティアにターゲットを切り替えたという。
フェイエノールトのストライカー陣では、今季もヒメネスがリーグ戦2試合出場で2ゴール1アシストをマーク。上田も8月5日開催のオランダスーパーカップで1アシストと結果を残しているが、リーグ戦では2試合いずれも途中出場だ。
フェイエノールトはヒメネス退団の可能性を想定して、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)フィラデルフィア・ユニオンからFWフリアン・カランサを獲得。ヒメネスが残留するとなればセンターフォワードで人員過多となる。それだけに、オランダメディア『Voetbal』は8月7日、ヒメネスと上田の去就について以下のように綴っていた。
「フェイエノールトはカランサを獲得したが、ストライカー3人は多すぎる。余剰戦力となる1人を放出する必要がある。フェイエノールトはヒメネスの残留、上田の放出も想定している」
上田の移籍先候補は21日時点で報じられていない。しかしヒメネスが残留するとなれば、日本代表の絶対的ストライカーに関心を寄せるクラブが現れる可能性も考えられる。
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