Jリーグ 鹿島アントラーズ

元鹿島カイオがUAE代表入りへ「国籍取得」五輪日本代表・内野貴史は…

カイオ 写真:Getty Images

 かつて鹿島アントラーズでプレーしていたFWカイオ・ルーカスは、現在UAE1部シャールジャFCでプレーしているが、UAE代表入りの可能性がある模様。FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で森保ジャパンと対戦しないとはいえ、今後日本代表にとって警戒すべき選手となりそうだ。

 現在30歳の同選手は、2014年から3シーズンにわたり鹿島でプレーした後、UAE1部アル・アインやポルトガル1部ベンフィカを経て、2020年1月にベンフィカからシャールジャFCへ移籍。加入1年目から主力選手として活躍すると、2023/24シーズンもリーグ戦で13ゴール8アシストと結果を残しているほか、通算58ゴールとシャールジャFC史上最多の得点記録を保持している。

 今年末にはUAE居住期間が5年以上となり、同国代表入りの資格が発生するカイオ。米メディア『ESPN』で今月16日に掲載されたインタビュー記事によると、本人は「UAE代表チームは遠くに見える夢であり、単なる夢のように思えたが、今はそれがただの夢ではなく、目標になり始めている。代表入りへ近づいていると思う」と、UAE代表入りへ意欲を見せている模様。

 「UAE代表入りは大変光栄なことであり、僕がここに来てから今に至るまでこの国で経験してきたことのすべてを体現することになるだろう」と、UAEでの日々に満足感を覗かせているほか、XでUAE国籍取得を報告している。

 UAE1部リーグには定住枠が設けられているが、この定住枠で加入した選手は、UAE国籍取得や同国のA代表入りも可能に。アル・アインは今月14日にブラジル出身MFジョナタス、アルゼンチン出身MFマティアス・パラシオス、マリ出身MFセク・ガサマ、ガーナ出身DFソロモン・ソスがUAE国籍を取得したことを発表しているが、4選手ともにUAE代表入りへ前向きな姿勢を見せている。

 またパリ五輪U23日本代表のバックアッパーメンバーだったDF内野貴史も、今月上旬にドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからUAE1部アル・ワスルへ完全移籍。UAE定住枠として加入しているだけに、一時UAE代表へ鞍替えの可能性があるとネット上で話題になっていた。