プロ野球・横浜DeNAベイスターズの関根大気外野手は、自身への誹謗中傷投稿を巡り、X社に対して行った情報開示命令の申し立てが認められたことを明かし、注目を浴びている。同選手の行動が今後Jリーグをはじめサッカー界にも影響を与えるとみられる中、明治安田J2リーグに所属する横浜FCの関係者が誹謗中傷問題に関して私見を述べている。
関根選手は今年4月26日に投稿された誹謗中傷目的の8件に対して情報開示を請求。「先日裁判でX社に対して行った情報開示命令申立が認められました。結果としては8件中8件の請求が認められました。既に一件はもう連絡してきてもらっております」と報告するとともに、ファンに対して「今回公にしておりますが、アカウントの方たちへの誹謗中傷はなしでお願いしたいです。誹謗中傷はなくしていきましょう、という声掛けをして頂けたらと思います」と呼びかけている。
この関根選手の投稿を受けて、ネット上では「同じことをするサッカー選手も出てきそう」「サッカーでも誹謗中傷の問題がすごいからなあ…」といった声が。選手やクラブ関係者、審判員への誹謗中傷が絶えないだけに、被害者が新たな手を打つ可能性も考えられる。
そんな中、横浜FCのチームドクターを務める佐藤秀之氏は15日に関根選手の投稿を引用した後、Xを更新。「選手へ誹謗中傷もそうだけど」と前置きした上で、「チームとか特定チームのサポーターに『こいつらはクソ』みたいな事を言うのもそのうちいつ開示請求されて訴えられてもおかしくないわけで」と警告。「相手チームのサポが煽ってきてもそれに煽り返したら同じレベル。そういう輩はブロックして無視ですよ」と、ファン・サポーターに自身の考える対処法を伝えた。
なお、日本プロサッカー選手会(JPFA)の会長を務める元日本代表DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)は今月13日、一部メディアによるプライバシー報道やパリ五輪における誹謗中傷問題にも触れる形で声明を発表。
「アスリートは結果のためにすべてを賭けてやってきていますが、結果が出ないこと、ミスが出てしまうことはあります。このような時の誹謗中傷や興味本位のプライベート報道ほど、アスリートにとって辛いことはありません」などと訴えている。
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