日本代表MF鎌田大地は、今年夏にラツィオを退団してクリスタル・パレスへ移籍。ラツィオと契約延長交渉の際に単年契約に拘った理由を明かしたほか、クラウディオ・ロティーナ会長のやり方や契約内容の扱い方に疑問を投げかけている。
同選手の去就を巡っては、今年5月中旬の時点でラツィオとの契約延長合意が報じられていたが、一転して退団。イタリア紙『ラ・レプッブリカ』によると、ラツィオは年俸300万ユーロ(約5億1000万円)と現状維持による3年間の契約延長オプションを有していたが、選手側は300万ユーロから400万ユーロ(約6億8000万円)への引き上げと、単年契約締結を求めていたという。
またイタリア紙『コリエレ・デラ・セラ』によると、ロティート会長は「鎌田の代理人がクラブを脅した。250万ユーロ(約3億5000万円)の契約金を求められた。それで我々を脅せると思ったら大間違いだ。傭兵のような選手はいらない」などと、日本代表MFを非難した。
クリスタル・パレスに新天地を求めた鎌田は、今月15日配信開始のインターネット動画配信サービス『DAZN』の「内田篤人のフットボール・タイム」に出演。ラツィオ在籍時の苦い思い出を振り替える中、話題が契約内容に及ぶと、以下のようにラツィオの特殊事情を語る。
「基本的に5年契約。3年やって、残り2年で試合に出ていなかったら、普通は売る。だけど、ラツィオの会長は『給与は払うからグラウンドの横で走っておけ』と。胸スポンサーもないし、お金を気にしない。だから僕は複数年契約を結びたくなかった」
その上で、鎌田は「イタリアって、そもそもおかしいのが、僕の契約ごとが世の中に全部出る。メディアに全部言う。(公になった)僕の契約はほとんど合っている。なぜそんなことするのか」と批判。内田氏が「YouTubeで載っているような年俸はほぼ合っていない」と指摘したが、「イタリアの場合は合っている」と返している。
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