求められる運動量と結果
「徐々にチームのやり方には慣れていますが、やっぱり結果が欲しいですね」と言うように、出番こそ充実していないなかで、いち早く目に見える結果を欲している杉山。チームもリーグ戦では直近5試合3得点にとどまっており、杉山が持つ個人のクオリティで状況を打開したいところだ。
「自分は足元にボールを入れてもらってもプレーできる。後ろの壱晟(MF髙橋壱晟)とかには、どんどん自分につけてくれと言ってある。そこのコミュニケーションを取りながらやっていきたい」と話すように、今後チームメイトとの連携が深まれば、さらなる化学反応が期待できるかもしれない。現状ややロングボールでの攻撃が目立つチームにおいて、杉山のように地上戦で勝負できるプレイヤーの起用は千葉としても重宝するだろう。
「運動量が求められるなかで、この暑さでもそれを出すことが大事だと思います。強度の部分はもっと高めていきたいポイントです」と、課題についても触れた杉山。球際や運動量も疎かにはしない姿勢をみせた。千葉の前線ではどうしても運動量が重要視される。スタメン奪取のためには何としてもクリアしたいポイントだ。
目指すはプレーオフ圏内
千葉は8月17日(土)にホームのフクダ電子アリーナで行われる第27節で、いわきFC(現7位)と対戦する。いわきは順位が一つ上の相手だが、勝点の差はわずか3ポイント。これ以上の差を広げないためにも必ず勝利したい一戦だ。
いわき戦について杉山は「次戦は内容よりも勝ちにこだわる必要があると思う。中断期間から再開して2試合勝てていないので、結果にこだわって練習からやっていきたいです。カウンターの試合になることもあると思うので、そのときに自分が時間をつくることが求められていると思います」と、ハードな試合が予想されるなかでも違いを生み出したいと語った。
まずはプレーオフ圏内である6位に進出したい千葉。杉山をはじめとする新戦力も徐々にフィットし始めているが、なかなか不調から抜け出せていない。特に改善したい部分は攻撃だろう。エースのFW小森飛絢は既に2か月以上得点から遠ざかっており復活が待たれる。しかし同時にこの状況は、他の選手たちにとってはチャンスでもある。いわき戦は攻撃陣にとって目に見える結果が求められているだろう。次戦における結果と内容が、今後の千葉の命運を予想するうえでも重要になる。
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