Jリーグ 町田ゼルビア

黒田剛監督への批判相次ぐ。広島OB「町田が勝ち続けると…」湘南を絶賛も

黒田剛監督 写真:Getty Images

 黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、今月11日に行われた明治安田J1リーグ第26節で湘南ベルマーレに0-1と敗北。パリ五輪U23日本代表FW平河悠が退団してからリーグ戦で1勝1分2敗と足踏み状態であるだけに、優勝争いのライバルである鹿島アントラーズやサンフレッチェ広島のOBからは混戦を期待する声が挙がっている。

 プレー強度の高さ、ロングスロー、ロングフィードを武器に、今季ここまでJ1リーグの舞台で快進撃を見せてきた町田。ただFW藤尾翔太によるPK直前の「水かけ行動」や、DF望月ヘンリー海輝によるスローイン前に「タオルフェイク」などでも話題に。同クラブや黒田剛監督への批判が絶えない中、ネット上では「汚いやり方で勝っているだけ」「町田がJ1優勝しても嬉しくない」といった否定的なコメントも見受けられる。

 この町田の戦いぶりは、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月12日から配信開始の「やべっちスタジアム」でクローズアップ。かつて広島や浦和レッズ、横浜F・マリノスなどでプレーしていた李忠成氏は、「どこが町田を掴むか、引きずり下ろすか、どのクラブもそう見ている。町田包囲網を張っている中で、町田が勝ち続けると足も掴めない」とした上で、「その中で湘南が足を掴んだ。残留争いがかかっている時の湘南は強い」と、対戦相手を称えている。

 平河を失った町田だが、ポルトガル1部カーザ・ピアACから名古屋グランパスへ復帰した日本代表MF相馬勇紀を完全移籍により獲得。同選手は湘南戦でも左サイドでスタメン出場しているが、李氏が「相馬選手のレベルが違う。これから彼が活躍する時が必ず来ると思うし、町田は良い補強をしたと思う」と唸ると、MCの矢部浩之さんも町田が同選手を起点に左サイドからチャンスを作っていたことを指摘している。

 シーズン後半戦における町田の戦いについては、DAZNで今年6月13日公開の「内田篤人のフットボール・タイム」でも話題に。鹿島OBの内田篤人氏は「町田は追われる立場になったら、本当に難しいということを今後分かっていくと思う。その中でJ1優勝したら凄い。追う立場と追われる立場は、優勝争いに絡んできたら全然違う」と私見を述べていた。