ドイツ2部FCマクデブルク所属FW伊藤達哉は、依然として去就不透明である模様。本人がサガン鳥栖移籍の噂に反応しているが、ドイツメディアは残留時のリスクを指摘している。
柏レイソルの下部組織出身である同選手は2015年7月、日本体育大学柏高校の早期卒業により、ハンブルガーSVへ加入。ハンブルガーでトップチーム昇格を果たした後は、ベルギー1部シント=トロイデンVVを経て、2022年1月にマクデブルクへ移籍。ハンブルガーSV時代の恩師であるクリスティアン・ティッツ監督のもと、2023/24シーズンはリーグ戦31試合の出場で2ゴール1アシストを挙げた。
伊藤の去就を巡っては、ドイツ紙『マクデブルク・フォルクスシュティンメ』が先月21日に「カールスルーエSCなど、複数クラブが獲得オファーを提示。彼とマグテブルクの契約は残り1年だ」とリポート。今月はじめにはSVエルフェアスベルクとの個人合意も報じられた。
また日本国内では、移籍の噂を流しているXアカウントにより、鳥栖移籍の可能性が取り沙汰されていた。しかし選手本人は先月20日午後、『マクデブルク・フォルクスシュティンメ』のインタビューで「(鳥栖移籍の噂は)フェイクニュースです」と完全否定している。
一方、ティッツ監督は11日のドイツ2部リーグ戦を前に、教え子の去就報道に反応。ドイツメディア『Liga2』によると、指揮官は10日の会見で「タツは我々の選手のひとりだ。これからもそうあるべきだ」と語るなど、伊藤の今夏残留を強調している。
しかし、地元メディア『マクデブルク・フースバル』は「伊藤はドイツ2部で最高の選手のひとりだ。しかしバリス・アティクが負傷や出場停止期間を除き、左ウイングでスタメン出場している。くわえてマグテブルクはFWリヴァン・バハ・ブルクを獲得した。残留するとなれば、序列低下という問題を抱えるだろう」と指摘している。
昨季までスーパーサブとして活躍していた伊藤。ライバルの加入もあり、さらなる出場機会減少も予想されるだけに、Jリーグ復帰の可能性も含めて、同選手の今後に注目が集まる。
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