アジア ワールドカップ

2034年W杯に向け、サウジアラビアが地上350メートルのスタジアムを計画

サウジアラビアの首都リヤド 写真:Getty Images

 サウジアラビアは、2034年FIFAワールドカップ(W杯)の正式招致活動の一環として、地上350メートルに建設されるスタジアムを含む11の新スタジアム建設計画を盛り込んだ。

 現時点でサウジアラビアは、同年W杯の開催権獲得を目指している唯一の国であり、7月31日にパリでFIFAへの正式な招致書類提出を完了した。

 この中で最も注目を集めたのは、未来都市である『ネオム』にスタジアムを建設するという提案である。ネオムが完成するのは2039年だが、同国のW杯招致チームは、この都市に建設される4万5千人収容の『ネオムスタジアム』が「世界で最も特徴的で象徴的なスタジアムの一つになる」と述べている。

 運転手のいない車両と高速リフトのみでアクセス可能な同スタジアムは、地上350メートル以上に位置するザ・ライン内に建設されるとのこと。さらに、このスタジアムのエネルギーは全て風力や太陽光などの再生可能エネルギーから供給される予定で、2032年に完工予定と伝えられている。

 2034年のW杯は、リヤド、ジッダ、アル・コバール、アブハー、ネオムの5都市での開催を予定。首都リヤドには、開幕戦と決勝戦が行われる9万2千人収容のキング・サルマン・スタジアムを含む8つのスタジアムが計画されている。

 サウジアラビアのスポーツ大臣であるアブドルアジーズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル王子は「サウジアラビアの豊かな伝統とサッカーへの深い情熱を組み合わせ、ひとつの国で48チームがトーナメントを戦う最初の国として成功を目指します」と熱く語っている。