
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド1部)の共同株主であるジム・ラトクリフ氏が、オールド・トラッフォード(ユナイテッドのホームスタジアム)に代わる10万人収容の新スタジアム建設を強く望んでいることが明らかとなった。
ラトクリフ氏は「北のウェンブリーを作りたい」と語っており、トラッフォード評議会と共同で新スタジアムの実現と現スタジアム再開発の双方について、可能性を評価する機関を立ち上げた模様。
推定20億ポンド(約3960億円)以上とされるこのプロジェクト案は完成までにおよそ6年かかり、現スタジアムに隣接させたい意向だ。
オールド・トラッフォードの改修という選択肢もあるが、改修中は一部を閉鎖するか、クラブが一時的に別の場所に移転する必要がある。そのため大幅な減収となること、現時点でユナイテッドに代替グラウンドがない点などが危惧されている。
現スタジアムの改修には約12億ポンド(約2460億円)がかかり、完成までにかなりの時間を要すると思われる。このことから共同オーナーの目には、新築の方がより現実的な選択肢に映っているようだ。
また、ユナイテッドの最高執行責任者であるコレット・ロシュ氏は、2018年にオープンしたオーストラリアのパース・スタジアム(オプタス・スタジアム)や、レアル・マドリード(スペイン1部)のエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムの改修など、世界的なスタジアムの再開発を評価していると報じられている。
先日ユナイテッドが遠征中にアーセナルと対戦したアメリカのSoFiスタジアム(7万人収容)の関係者とも話し合いが持たれているとのこと。サッカーファンの聖地オールド・トラッフォードが今後どのように進化するのか、続報を待ちたい。
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