バイエルン・ミュンヘンに今季加入した日本代表DF伊藤洋輝が、今月28日開催の練習試合で負傷。中足骨の骨折により長期離脱を避けられない見通しである中、韓国では伊藤獲得を揶揄する声が噴出。同国代表DFキム・ミンジェとの比較論も湧き起こっている。
伊藤はドイツ4部FCデューレン戦でスタメン出場も、前半21分で交代。ドイツ誌『ビルト』が伝えたところによると、バイエルンのマックス・エベールSD(スポーツディレクター)は試合後に「中足骨が折れている。長期離脱することになりそうだ」と語ったとのこと。欧州の移籍市場に精通しているファブリツィオ・ロマーノ氏は、伊藤の負傷を受けて同クラブがセンターバックの獲得に動く可能性を伝えている。
伊藤のバイエルン移籍に対しては、キム・ミンジェのスタメン剝奪を加速させる要素になり得るとして、以前から韓国で批判が挙がっている。それだけに、韓国メディア『FMコリア』のネット掲示板等では、同選手の負傷を受けて「バイエルンは日本サッカーに騙された」「日本人選手は大したことない」といった声が挙がっているほか、日本代表DFの加入により、序列低下の可能性が報じられているキム・ミンジェへの言及も。「やっぱりバイエルンにはキム・ミンジェが必要」「伊藤よりキム・ミンジェの方が良い」というコメントも見受けられている。
キム・ミンジェは北京国安、トルコ1部フェネルバフチェなどを経て、2022年夏にナポリへ加入。加入1年目で不動のセンターバックとしてナポリをセリエA優勝に導くと、昨年夏にバイエルンへ完全移籍している。
そのバイエルンでは主力のセンターバックとしてリーグ戦25試合に出場も、一部の公式戦で低調なパフォーマンスを披露。今年4月30日開催のUEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのレアル・マドリード戦で2失点に関与すると、バイエルンが12年ぶりの無冠という結果に終わったこともあり、現地で戦犯扱いを受けていた。
なお、日本代表は今年9月からFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選に臨む。DF冨安健洋(アーセナル)の状態も万全でないだけに、伊藤の負傷により、森保一監督はディフェンスラインの陣容で頭を悩ませるかもしれない。
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