セリエA ローマ

ローマが新スタジアムのデザインを発表。驚愕の予算は…

ローマ 写真:Getty Images

 トヨタの世界最大級独立系販売代理店を展開しローマ(イタリア1部)の経営権を持つ「The Friedkin Group(フリードキン・グループ)」が、プレミアリーグのエバートン買収を断念したわずか数日後、スタディオ・オリンピコからの撤退を進めるローマの新スタジアム建設に10億ユーロ(約1660億円)を投じると発表した。

 同クラブは、ローマのピエトララータ地区に建設予定の新スタジアムのデザインコンセプトを初公開。モダンでゴージャスな外観が特徴のこのスタジアムで、2027年の完成を目指しているという。なお収容人数は55,000人だが、62,000人まで拡張可能なようだ。

 このプロジェクトを担当しているのは、アメリカのミズーリ州カンザスシティに本社を持つスポーツ施設及びコンベンションセンターなどの設計を専門とする、設計事務所で建設コンサルタントのポピュラス社。同社は、2030年のワールドカップ招致に向けてモロッコのカサブランカに建設される11万5000人収容のスタジアムの計画にも携わっているとのこと。

 ライアン・フリードキン副社長は発表にあたり下記のようにコメントしている。

 「ローマのグアルティエリ市長にお会いし、新スタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。このヨーロッパ最大の新クルヴァ・スッド(サッカースタジアムにおいて、南側ゴール裏のスタンド席)を兼ね備えたスタジアムは、ローマとそのファンにとって新たな本拠地となるだけでなく、ローマ市民全員にとっても重要な意味を持ちます」

 「古典的なローマ建築にインスパイアされたデザインと最新設備を備えたスタジアムは、熱狂的なサッカーファンから地域住民まで、すべての人にワールドクラスの体験を提供します。私たちは、クラブの管理者として、ローマの精神と伝統を体現しながら、革新と卓越性の世界的シンボルとなり、環境に対する責任の模範となるような空間を創造することを約束します」