日本代表MF佐野海舟は鹿島アントラーズからマインツへの完全移籍が決まっている中、女性に性的暴行を加えたとして今月14日に逮捕。実弟でオランダ1部NECナイメヘン所属MF佐野航大は、パリ五輪U23日本代表メンバーから外れた一方、海外メディアから高い評価を受けている。
現在20歳の同選手は、米子北高校やファジアーノ岡山を経て、昨年夏にナイメヘンへ完全移籍により加入。AFC U20アジアカップ、FIFA U-20ワールドカップ出場という実績を持つ中、海外挑戦1年目の2023/24シーズンはオランダ1部リーグ24試合の出場で4ゴール1アシストをマーク。当初はバックアップメンバーとして五輪代表に招集されていたが、日本サッカー協会(JFA)とナイメヘンの交渉が難航。クラブ事情により不参加となった。
しかしスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は23日に「パリ五輪で注目すべき10選手」という特集で、佐野をピックアップ。「このスピード豊かなウインガーは、日本で最も有望な選手のひとりだ。ナイメヘンで1年間プレーしているが、昨季は24試合の出場で4ゴール3アシストをマーク。今大会では可能な限り日本代表をけん引することを目指している」と綴られている。
『ムンド・デポルティーボ』がリサーチ不足とも解釈可能な記事を掲載している一方、オランダ紙『gelderlander』は今月17日に「佐野は昨季のナイメヘンを象徴する選手。チームに必要不可欠な存在」と絶賛。「今季も好調を維持すれば、他クラブが彼との契約を求めて列を作るだろう」とステップアップ移籍の可能性も指摘しているが、今年3月の時点でPSVアイントホーフェン、アヤックス、日本代表FW上田綺世所属フェイエノールトが移籍先候補に挙がっている。
来月11日に2024/25シーズンのオランダ1部リーグ開幕戦を控えている佐野。ギリシャ1部の強豪オリンピアコスなど複数クラブとの練習試合を控える中、同選手の今後に注目が集まっている。
コメントランキング