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パリ五輪前の日本代表戦でJAP表記…仏大使館の対応も物議「日本人差別容認」

パリ五輪とフランス国旗 写真:Getty Images

 大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間18日未明にフランス代表と対戦。このパリ五輪直前の強化試合では、フランスサッカー連盟(FFF)の公式Xアカウントによる投稿が日本人差別に当たるとして物議を醸していたが、日本人SNSユーザーの抗議に対するフランス大使館の反応にも批判が相次いでいる。

 FFFのXアカウントでは、日本戦におけるU23フランス代表イレブンの様子を複数回にわたりアップするとともに、「FRAJAP」というハッシュタグ付きの表記を使用。国際試合などにおいて日本の略称は「JPN」だが、試合後も日本人差別に意味合いを持つ「JAP」という表記が改められず。日本人のサッカーファンなどからFFFに対する抗議の声が殺到している。

 そんな中、Xでは在日フランス大使館の対応が酷いと話題にい。とあるSNSユーザーが22日に「フランス大使館公式アカウントに『フランスサッカー代表の日本人差別、JAP呼び』を抗議したらブロックされました」と報告。

 大使館公式Xアカウントからブロックされた時の画像、そしてFFF公式Xアカウントによる「JAP」表記をアップしたほか、「こいつらマジで舐めてます。日本人に何しても抗議を無視すれば良いと考えてます」と憤慨。ハッシュタグ付きで「フランス大使館による日本人差別容認を許さない」「フランスサッカー代表日本人差別事件」とメッセージを添えている。

 一方、FFFはコパ・アメリカ優勝を果たしたアルゼンチン代表の一部選手に対して、法的措置を講じる可能性があると警告。MFエンソ・フェルナンデス(チェルシー)ら複数選手が優勝後のチームバスで、フランス代表選手に対する差別的な応援歌を歌っており、その時の様子がSNSで拡散されていた。

 パリ五輪開幕前に複数の差別問題が発生しているが、日本ではフランスのダブルスタンダードに対する揶揄や非難も湧き起こっている。