広島・C大阪関心報道も…サントスFWの去就は？「度重なる規律違反で…」

　ブラジル2部サントス所属のU20ブラジル代表FWウェズレイに、Jリーグ移籍の可能性が浮上。今年6月にサンフレッチェ広島やセレッソ大阪からの関心が報じられているが、ブラジル国内メディアが同選手の現状を特集している。

　現在20歳のウェズレイは身長172cm、左利きのウインガーであり、サントスの下部組織出身。2023シーズンに20歳以下のコンペティションでプレーする一方、ブラジル1部リーグで9試合に出場するなど、トップチームで頭角を現している。また2024シーズンはここまでブラジル2部リーグ戦8試合の出場で1ゴールをマーク。ただ、6月中旬以降はほとんど出番がない状況だ。

　サントスの専門サイト『Diario Do Peixe』が今年5月19日に報じたところによると、両者は昨年10月に新たに2026年9月までの複数年契約を締結。今年冬にはウクライナ、カタール、ロシア、中国国内クラブがサントスに獲得オファーを提示したが、すべて却下されたという。

　ウェズレイの去就を巡って、ブラジルの移籍市場に精通するジャーナリストのワグネル氏は今年5月21日に「サントスはウェズレイの獲得を目指す日本のクラブから、100万ドル（約1億6000万円）のオファーを受け取るだろう」とリポート。

　サントスの移籍市場に精通するジャーナリストのルーカス氏は、先月14日に広島とタイ1部ブリーラム・ユナイテッドがウェズレイの獲得に興味を示している。セレッソ大阪からのアプローチも受けていたが、正式オファーは届かなかった」と伝えていたが、この報道を最後に音沙汰が無い。

　そんな中、ブラジルメディア『ガベア・ニュース』は今月17日、サントス所属選手の去就を特集。その中で、ウェズレイについて「Jリーグクラブが彼の獲得に興味を示しているが、まだ正式には何も決まっていない」と白紙を強調。その上で「彼は公式戦でのバス移動について文句を言うなど、度重なる規律違反により罰金処分を科せられている」と素行不良の可能性もあわせて伝えた。

　年代別のブラジル代表に選出されるなど、将来を嘱望されているウェズレイ。ここ1カ月間で出番を減らしているだけに、ピッチ外での問題が同選手の成長を阻んでいるかもしれない。