プレミアリーグ(イングランド1部)ウルバーハンプトン・ワンダラーズ所属の韓国代表FWファン・ヒチャンが、今月15日開催の練習試合で相手選手から人種差別的発言を受けた模様。味方選手が暴力行為に及ぶなど、乱闘騒ぎに発展したという。
英紙『エクスプレススター』によると、ウルバーハンプトンはセリエA(イタリア1部)昇格組のコモと対戦。68分にファン・ヒチャンが相手選手から人種差別を受けたと主張すると、MFダニエル・ポデンセが相手選手を殴って一発退場に。両クラブの選手や関係者が入り乱れる事態となったという。
また、ファン・ヒチャンは試合の継続を要望。ウルバーハンプトンのガリー・オニール監督は『エクスプレススター』のインタビューで「ファン・ヒチャンが人種差別的な発言を聞いたのは明らかだ。彼は明らかに動揺していたし、チームメイトは彼を擁護していた」と当時の状況を語っている。
現在28歳のファン・ヒチャンは、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルクやハンブルガーSV、RBライプツィヒを経て、2021年夏にウルバーハンプトンへ期限付き移籍。わずか半年で完全移籍へ移行すると、2023/24シーズンにはプレミアリーグで12ゴールをマーク。今月はじめにはオリンピック・マルセイユからのオファーも報じられたが、ウルバーハンプトンはこれを拒否したとみられる。
また韓国代表では、66試合の出場で14ゴールをマーク。2大会続けてFIFAワールドカップの舞台に立っているが、昨年9月に『SPOTV』のインタビューで日本代表に言及。今年1,2月のアジアカップにむけて「アジアカップで優勝するためには、もっと準備をしなければならない。日本相手に勝利するだけでなく、優勝しないといけない」と語るなど、森保ジャパンを軽視していたことにより日本国内で波紋を呼んでいた。
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