Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島元監督・岩政大樹がハノイ指揮官退任へ「個人的事情」で日本帰国の可能性も

岩政大樹監督 写真:Getty Images

 かつて鹿島アントラーズを率いていた岩政大樹氏に、2023/24シーズン限りでベトナム1部ハノイFCの監督を退任する可能性が浮上。現地では、今月7日開催の国内カップ戦決勝がラストマッチだったという見方が広まっている。

 現役時代に鹿島のJ1リーグ3連覇に貢献した岩政氏は、2022シーズンにトップチームのコーチとして鹿島へ復帰すると、同シーズン途中でレネ・ヴァイラーが解任されたことにより、監督に就任。およそ1年4か月にわたり指揮を執ったが、2023シーズンも無冠に終わると昨年12月に鹿島監督を退任。今年1月11日にハノイFC指揮官に就任した。

 ハノイは2023/24シーズン開幕から3度監督交代を行うなど、苦境に立たされていたが、岩政監督のもとで巻き返しに成功。先月17日開催のリーグ戦から5連勝を飾ったこともあり、首位ナムディンFCから勝ち点10差の3位でシーズン終了。国内カップ戦でも決勝まで勝ち上がったが、決勝ではPK戦の末に惜しくも敗れた。

 ベトナムメディア『BONGDA』は今月6日に「岩政監督はカップ戦決勝の結果にかかわらず、今季限りでハノイFCを離れる可能性が高い」とリポート。退任の可能性が高い理由に「個人的な事情」を挙げているが、ハノイも後任探しに着手しているという。

 また、同メディアは岩政監督退任の可能性を「ハノイにとって良くないニュース」とした上で、「彼は今年1月からチームを率いて、元ベトナム1部リーグ王者に大きな足跡を残した。彼の志向するプレースタイルは、美しいパスサッカーやコンビネーションでファンを魅了した」と日本人指導者を絶賛している。現役引退後、サッカー解説者や指導者として活躍している岩政氏。ハノイFCで一定の結果を残しただけに、Jリーグ復帰の可能性も考えられる。