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元川崎・小塚和季が「日本ではあり得ない」と不満のワケ。韓国国内移籍で…

小塚和季 写真:Getty Images

 かつて川崎フロンターレ、アルビレックス新潟などでプレーしていたMF小塚和季は、今月21日に韓国2部・水原三星からソウルイーランドFCへ移籍。本人が移籍交渉における水原三星の対応を批判した。

 現在29歳の小塚は、新潟、レノファ山口、ヴァンフォーレ甲府、大分トリニータを経て、2021年に大分から川崎へ完全移籍。しかし、中盤でのポジション争いで後れをとり、在籍2年半でリーグ戦わずか22試合の出場。昨年7月に水原三星へ完全移籍している。

 その水原三星では、加入1年目からリーグ戦12試合で先発出場するなど存在感を発揮したものの、チームは2部へ降格。2024シーズンもリーグ戦9試合でスタメン出場で2アシストと、主力選手としてチームをけん引していたが、MFピーター・マクリロスとのトレードでソウルイーランドへの移籍が決まった。

 韓国サッカーを専門に扱う『コリア・フットボールニュース』が27日に伝えたところによると、小塚本人は「水原側はトレード移籍をすると内部で決断してから、僕に連絡してきた」と移籍の過程を明かすと、以下のように自身の思いを明かしたという。

 「僕個人的には納得できない。一番最初に僕に連絡するのが普通だと思っていたが、それがなかった。連絡が来たタイミングでは、すでにクラブ間合意に達していたと聞いている。日本ではあり得ないし、このようなことが起こるべきではないと思う」

 また、同選手は「移籍が決まる前に話をするのは違うと思っていたので、(ソウルイーランドのキム・ドギュン監督からの)連絡を何度も断った。移籍が決まった後に連絡すると、監督から『1部昇格にむけて君が必要だ』と言われた」とソウルイーランド指揮官からの直電を激白。「とにかくソウルイーランドに加入できて光栄だ。かなり期待されているので、その期待に応えるために頑張る。目標は1部昇格だ」と覚悟を示したという。

 ソウルイーランドは2015年に韓国リーグへ参戦。 増田誓志、和田篤紀、和田倫季、MF小林祐希(現北海道コンサドーレ札幌)の古巣であり、今季は第17節終了時点で7勝4分6敗と、1部自動昇格圏の2位全男ドラゴンズから勝ち点4差の5位につけている。