Jリーグ 湘南ベルマーレ

湘南ベルマーレの2024シーズン前半を総括。J1残留に向け解決すべき課題とは

鈴木雄斗 写真:Getty Images

直近の試合で差し込んだ光明

[3-1-4-2]の初期配置からビルドアップするのであれば、3センターバックが極力ペナルティエリアの横幅から出ない立ち位置をとり、外側と内側(左右)どちらにもパスを出せる状況を作るのが望ましい。このセオリーを概ね実践できていた第18節名古屋グランパス戦の後半、及び第19節FC東京戦では湘南のビルドアップが安定。ウイングバックも安易に自陣後方へ降りなくなったため、直近のリーグ戦では相手のハイプレスの餌食となる場面も減ってきている。整いつつある攻撃配置を継続できるか。そして先述の通り、攻撃の初手となるロングパスの送り先を相手サイドバック(ウイングバック)の背後に徹底できるか。この2点こそ湘南がシーズン後半戦に向け解決すべき課題であり、J1残留の成否を左右するポイントと言えるだろう。

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名前:今﨑新也
趣味:ピッツェリア巡り(ピッツァ・ナポレターナ大好き)
好きなチーム:イタリア代表
2015年に『サッカーキング』主催のフリーペーパー制作企画(短期講座)を受講。2016年10月以降はニュースサイト『theWORLD』での記事執筆、Jリーグの現地取材など、サッカーライターや編集者として実績を積む。少年時代に憧れた選手は、ドラガン・ストイコビッチと中田英寿。

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