攻撃回数とシュートはフランスが倍以上
試合のデータは、ボールポゼッションがオランダの42%に対してフランスが58%。攻撃回数は、オランダの26回に対してフランスが57回。シュートは、オランダの7本に対してフランスが16本と、フランスが優勢に進めたが得点はならなかった。
理由としては、絶対的なエースであるムバッペが出場しなかったこともある。しかし両チームとも初戦に勝利しており、この試合で引き分けに終わっても十分に決勝トーナメント進出に向けて前進であり、大きなリスクを冒してまで無理な攻撃をすることはなかったことが挙げられる。
守勢にまわりがちだったオランダとしては勝点1を積み上げたことは大きな成果だ。フランスとしては勝ちきれなかったことが悔やまれるが、悲観的な状況ではないだろう。
カンテは小柄なMFのお手本
この試合、フランスのMFエンゴロ・カンテ(アル・イテハド)は冴え渡っていた。身長169cm、体重68kgと平均的な日本人とほとんど変わらない体格で、33歳とベテランの領域に達していながら、高いアジリティを維持しておりプレーの嗅覚が鋭い。
重要な局面でいたるところに顔を出して、攻守においてフランスのゲームの軸となっていた。これぞ「ボックストゥボックス・ミッドフィールダー(攻守に幅広く動く運動量豊富なMF)」だ。
小柄ながら、大男たちが体をぶつけ合って戦うイングランドのプレミアリーグでチェルシー(2016-2023)のMFとして長年プレーした実力は伊達ではない。
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