鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督は、今月12日に天皇杯2回戦(対奈良クラブ)を控える中、サポーターが作り出すスタジアムの雰囲気やFW鈴木優磨のメンタリティーに言及。一部ホームゲームの国立開催に対する批判が見受けられるが、開催場所によって左右されることはないという。
鹿島は今季も明治安田J1リーグ第17節横浜F・マリノス戦など、一部の公式戦を国立競技場で開催。横浜FM戦で5万人以上の観客が詰めかけるなど盛況を博したが、一部からは茨城県立カシマサッカースタジアムでの開催を求める声が湧き起こっていた。
ドイツ誌『キッカー』は今月11日に鹿島やポポヴィッチ監督に関する特集記事を掲載。国立開催の横浜FM戦について「Jリーグはより多くのファンが現地観戦できるようにするために、試合会場を国立競技場に移した。5万2000人のうち、大半は120㎞程度離れた鹿嶋からの来場者だった」と伝えているが、これによると、鹿島指揮官は横浜FM戦後に以下のようなコメントを残したという。
「素晴らしいサポーターがいるので、プレーする場所に関してはほとんど問題ない。アウェイゲームでも、アウェイゲームという感覚を持ったことは一度もないんだ。鹿島はオーストリア1部SKシュトゥルム・グラーツのようなビッグクラブだね」
また、ポポヴィッチ監督はチームの中心選手である鈴木について「彼は侍みたいだ。決して諦めることなく、チームを引っ張っている。物事がうまくいかない場合、彼の存在が非常に重要なんだ」と期待感を覗かせたという。
今年4月17日開催のYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦(対ヴァンラーレ八戸)でも、平日ナイトマッチにもかかわらず、多くの鹿島サポーター青森まで駆けつけた。タイトル獲得が求められるクラブであるだけに、どんな試合でもサポーターの声援や雰囲気が選手を後押ししている。
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