
未だに改善されないクロス対応
今季J1リーグで、相手のセットプレー(※)やクロスボールから失点を重ねている湘南。柏戦では自陣ペナルティエリアに立っていた大野とDF髙橋直也が、自身の死角(背後)を細谷に突かれている。柏MF島村のクロスがここへ渡ったことで、湘南は決勝ゴールを奪われた。
ゴール前の守備者が、マークすべき相手選手とクロスボールを同一視野に収めるようなポジショニングや体の向きを整えられず、ラストパスを受ける相手選手に背後をとられてはシュートを放たれる。湘南はこの現象から何度も失点を喫しており、これこそ同クラブが改善すべき悪癖だ。
この悪しき現象が顕著に表れたのが、最終スコア1-3で敗れた第11節の鹿島アントラーズ戦。この試合の前半12分、自陣ペナルティエリアに立っていた湘南DF髙橋が、自身の背後を相手FW鈴木優磨にとられている。この場面でクロスボールは鹿島MF仲間隼斗に向かったが、鈴木に渡っていれば湘南は大ピンチを迎えていた。
後半5分には鹿島のコーナーキックからの2次攻撃で、ペナルティエリア内の湘南MF池田がラストパスに気を取られたうえ鈴木に背後を突かれる。これにより鈴木のヘディングシュートを浴び、湘南は先制点を奪われた。
湘南は後半17分にも鹿島にセットプレー(フリーキック)を与え、ここでは湘南DF大岩一貴と畑のどちらが鈴木のマークを担うのかが曖昧に。最終的に大岩が自身の背後を鈴木に突かれ、同選手に追加点を奪われてしまった。
セットプレーやクロスボールからのピンチ・失点がこれほど続いている以上、今の守備原則を根本的に見直す必要があるだろう。ゴール前の守備者が、マークすべき相手選手とクロスボールを同一視野に収めるようなポジショニングを整えているFC町田ゼルビアは、今季J1リーグ初挑戦でありながら9勝2分3敗で現在2位。総失点数も全20チーム中2番目に少ない「11」と好成績を収めている。近年J1残留争いに巻き込まれ続けている湘南の奮起に期待したい。
(※)コーナーキックやフリーキックなど、規定の位置にボールをセットしてプレーを再開すること
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