興國高校(大阪)監督時代にFW古橋亨梧(セルティック)らを輩出した内野智章氏(現奈良クラブ・ユースコーチ兼テクニカルダイレクター)が、プレミアリーグ(イングランド1部)をはじめ欧州トップレベルで通用する日本人選手の特徴に言及。育成年代の指導法について持論を展開した。
今年4月21日に『合同会社BeU』の公式YouTubeチャンネル『【ガクトレ】GAKU サッカー専門のトレーナー』で公開された動画では、内野氏とトレーナーの斎藤岳氏が日本代表選手の特徴に触れながら、将来プロサッカー選手を目指す学生への指導法について議論。
内野氏は小学生の育成方法について「世界とフィジカルでも戦えるようにするというのが、僕の中のテーマである」と前置きした上で、「タンパク質の摂り方、トレーニングの仕方、運動神経の上げ方、アジリティの上げ方を、サッカーを通じて落とし込めたら、プレミアリーグ(で活躍する選手のように)身体が大きくてアジリティ速くて、50メートル以上も速いみたいな日本人選手が出てくる」と予言している。
MF遠藤航(リバプール)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)、DF冨安健洋(アーセナル)など、今や欧州トップレベルで通用する日本人選手が増えつつあるが、内野氏は「三笘選手は身体が大きくて速い。身長も180cm近くあるし、アジリティもある。50メートル以上のスプリントも速い。だからプレミアリーグで縦に突破できる。冨安選手は身長186cmくらいあって、やっぱり速いし、アジリティもあるから対人戦も強い」と、プレミアリーグで活躍する2選手の特徴を説明。
「共通しているのは、みんな身体が大きくて速い。今のサッカーは、技術があるだけだと無理。その部分を高校生やプロサッカー選手になってから(だと遅い)。足も速くなるし、技術もうまくなるけど、身長は伸びない。そこも含めてジュニア世代から(身体作りをやるべき)」とフィジカル能力の重要性を強調した。
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