かつてサガン鳥栖でプレーしていた東京五輪日本代表FW林大地は、今季限りでドイツ2部ニュルンベルクをレンタル移籍期間満了により退団する見込み。レンタル元のベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)でプレーしない可能性も報じられている。
昨年6月にニュルンベルクへ加入した林は、今季開幕から好パフォーマンスを発揮。ドイツ2部リーグ第2節ハノーファー戦から4試合連続スタメン出場で2アシストと結果を残していた。しかし、昨年9月にアキレス腱を負傷して以降は状況が一変。復帰以降はほぼ全試合で途中出場と控え要員に甘んじると、今年1月末に再びアキレス腱を負傷。今月6日開催のホルシュタイン・キール戦でもベンチ外だった。
林の去就については、ドイツ紙『ビルト』が今月4日に「彼は非常に厳しい状況下に置かれている。ニュルンベルクでの終わりは目前に迫っている」と綴るなど、今季限りでのニュルンベルク退団が既定路線であることを伝えていた。
するとベルギーメディア『Voetbal』は11日、『ビルト』の報道内容に触れた上で「林がSTVVでチャンスを得るか疑問だ」とリポート。STVVで通算15ゴール5アシストという同選手の実績を紹介した上で、「彼は怪我でしばらくプレーしていない。もしフィットすれば、STVVにとって価値のある選手になるだろう」と前向きな見解を示しつつも、「それでもSTVVは林との契約を破棄しなければならない。両者の契約は2025年6月までしか残っていないため、(来年夏に)移籍金ゼロで退団する危険性がある」と警告。「STVVは林の去就で選択を迫られている」と締め括った。
東京五輪U24日本代表でチームメイトだったMF三笘薫(ブライトン)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)と差を付けられた林。ニュルンベルク加入以降、怪我に泣かされてステップアップ移籍が難しいだけに、今夏の海外クラブからオファーが届かない場合にはJリーグ復帰の可能性も考えられる。
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