日本代表は今月21日開催の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦で、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)のゴールにより1-0で勝利。代表OBの田中マルクス闘莉王氏をはじめ一部識者が試合内容に対する不満をあらわにする中、サンフレッチェ広島・浦和レッズ・ヴィッセル神戸OBの槙野智章氏は、森保一監督の起用法や戦術変更を高く評価。それでもFW上田綺世(フェイエノールト)やFW浅野拓磨(VfLボーフム)らに注文を付けている。
日本は前半2分、MF堂安律(SCフライブルク)のアシストから田中のゴールで先制。その後も右サイドの堂安を起点にチャンスを演出したが、前半のうちに追加点を奪えなかった。すると後半は、北朝鮮がプレー強度の高さや空中戦などで対抗。森保監督が後半途中にDF谷口彰悟(アル・ラーヤン)やDF橋岡大樹(ルートン・タウン)を投入し、5バックシステムを採用したこともあり、辛うじて勝ち点3を掴んでいる。
FW伊東純也(スタッド・ランス)やMF三笘薫(ブライトン)を欠く攻撃陣の物足りなさがクローズアップされる中、北朝鮮戦で解説を務めていた槙野氏は守備面の改善を強調。24日放送の『ABEMAスポーツタイム』で、北朝鮮戦の感想を求められると、「AFCアジアカップの反省や課題が、かなり修正されていた。特に守備の部分で無失点で終えたという点が良かった」と評価。
「森保監督が選手交代をする中で戦術を変えたりだとか、この1か月半の間で色々と修正されたのが良かった」と5バックシステムへの変更にも触れた一方で、「球際の強さ、フィジカルは北朝鮮のストロングポイント。ただ、1-0というスコアに満足している選手は正直いなかった。点を取るためのボールの運び方は非常に良かったので、あとは決定力の部分かなと思う」と、ストライカー陣の決定力不足を指摘した。
アジアカップの舞台でも、FW上田綺世(フェイエノールト)を除いて不発に終わった日本代表のストライカー陣。再三にわたり「日本代表FW問題」が叫ばれているだけに、北朝鮮戦でプレーした上田、浅野、FW小川航基(NECナイメヘン)の得点力アップが求められる。
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