4位:ロアッソ熊本
主なOUT選手
- MF平川怜:ジュビロ磐田へ完全移籍
- MF島村拓弥:柏レイソルへ完全移籍
主なIN選手
- FW神代慶人:ユースからトップ昇格
2022シーズンは、J3からの復帰初年度ながら4位でリーグ戦を終え、プレーオフも勝ち進み入れ替え戦では京都サンガを追い詰めたロアッソ熊本。そんな躍進の影響もあってか、2023シーズン開幕前にはストライカーFW髙橋利樹やゲームメーカーMF河原創ら多くの選手が移籍。厳しいシーズンを強いられたが、最終的には14位と中位で終えた。2024シーズンは再び上位を目指したいところだが、今冬も移籍市場では厳しい立場に置かれている。
主力では2022シーズンの夏以降、攻撃にリズムをもたらし得点源としても躍動していたMF平川怜が争奪戦の末、J1復帰を決めたジュビロ磐田へ移籍。加えて、昨年FC今治から加入し高い推進力を見せたMF島村拓弥も柏レイソルへ個人昇格を果たした。流出した主力の人数で見れば昨年ほどの衝撃こそないものの、2023シーズンにおけるチームへの貢献度と年齢的に、ここからさらなる成長が見込めることも踏まえると、大きな痛手と言わざるを得ない。
また、チームの核となる選手を失った一方で、新加入の選手たちは即戦力と言うよりもルーキーが多くなっている。楽しみな新戦力が多いことに変わりはないが、補強により平川、島村といった主力の穴を埋めたとは言い難いのが現状だ。とはいえ、ルーキーの活躍では昨年ジェフユナイテッド市原・千葉を6年ぶりのプレーオフ進出にまで導いたFW小森飛絢の例もある。2年連続で苦しい冬の移籍期間を過ごした熊本。ニューヒーロー誕生の期待もあるが、少数ながら中心選手をピンポイントで失ったことから戦力ダウンが心配なクラブ4位とした。
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