日本代表GK鈴木彩艶は、AFCアジアカップ全5試合でフル出場。すでに所属先のベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)に再び合流しているが、現地メディアのインタビューで自身に対する差別的発言について語っている。
パリ五輪世代の有望株として期待されている鈴木は、グループステージ初戦のベトナム戦をはじめ、自らのミスから失点を重ねると、批判の対象に。その中でSNSで差別的な発言を受けていたことを、グループステージ第2節イラク戦後に明かしたことで話題を呼んでいた。
この鈴木に対する差別的発言については、森保一監督が「あってはいけないこと」と語るなど、同選手を擁護。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長も「絶対に許さない」と怒りをあらわにしている。
そんな中、ベルギー紙『Het Belang van Limburg』は7日に「鈴木が戻って来た。STVVの練習に参加」とリポート。本人は同紙のインタビューで「周りの人たちが僕を侮辱したいとしても気にしません。それが私のパフォーマンスに影響することは決してありません。差別は無視しますが、容認できません」と、差別に対して毅然とした態度を見せたという。
今月3日の準々決勝イラン戦で、DF板倉滉(ボルシアMG)が守備面で不安定なパフォーマンスを露呈する中で何度もセーブするなど、今大会通じて一番良いパフォーマンスを発揮した鈴木。アジアカップ開幕前にはベルギーメディア『Voetbal』が「鈴木がわずか1年でSTVVを離れる可能性は十分にある。彼にはすでにベルギー国外クラブから関心を寄せられている」と、ステップアップ移籍に可能性を報じていただけに、STVV正守護神としての活躍も期待される。
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