2月23日にサンフレッチェ広島VS浦和レッズというカードで幕を開ける2024明治安田J1リーグ。12月8日の最終節まで、全20クラブがそれぞれの目標に向かってしのぎを削る。
ここでは今季J1リーグで戦う20クラブを監督、ゴールキーパーとディフェンダ―(GKDF)、ミッドフィルダー(MF)、フォワード(FW)、クラブとしての継続性の5項目に分け、それぞれ10点満点(計50点満点)で採点しランキング。同点の場合は個が勝るケースが多いため、選手であるGKDF、MF、FWの点数を優先している。
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5位:浦和レッズ
計40点
- 監督:7点
- GKDF:10点
- MF:9点
- FW:8点
- 継続性:6点
ペア=マティアス・ヘグモ氏が新監督に就任した浦和レッズ。今季は4-3-3をベースに戦うことが予想され、選手たちはさまざまなポジションでテストされているようだ。1つのポイントは、MF明本考浩(OHルーヴェン)とDF荻原拓也(GNKディナモ・ザグレブ)が移籍した左サイドバックに誰が入るのか。
Jリーグ屈指の資金力を有するクラブは、今回の移籍市場でもASローマ(イタリア)からMFオラ・ソルバッケン、BKヘッケン(スウェーデン)からMFサミュエル・グスタフソン、清水エスパルスからFWチアゴ・サンタナ、FC東京からMF渡邊凌磨、名古屋グランパスからFW前田直輝など個の上積みに成功した。
昨シーズンリーグ最少失点を達成した守備陣もほぼ維持できており、戦力的には優勝争いの一角と呼べるほど。ただ、だからといって勝てるとは限らないのがサッカー。戦力差の小さなJ1で新指揮官が結果を残し、クラブにとって今後の指針となれるようなシーズンとなるだろうか。
4位:川崎フロンターレ
計42点
- 監督:8点
- GKDF:7点
- MF:9点
- FW:8点
- 継続性:10点
2023シーズンの天皇杯王者、川崎フロンターレ。昨季のリーグ戦は序盤戦でつまづいたが徐々に立て直し、最終的にはタイトルを1つ増やした。鬼木達監督体制は今年で8年目を迎え、やることは大きく変わらないがリーグ戦のタイトル奪還のため積極的な補強を推し進めた。
肝となる中盤のクオリティを維持するために不可欠なMF脇坂泰斗やMF橘田健人らを維持し、さらにガンバ大阪からMF山本悠樹、ゴイアス(ブラジル)からMFゼ・ヒカルドを加えて上積みを図った。
DF登里享平(セレッソ大阪)が移籍した左サイドバックにはヴァンフォーレ甲府からDF三浦颯太とNECナイメヘン(オランダ)からDFファン・ウェルメスケルケン・際を獲得し、ハイレベルな競争が行われることになる。あとはFWレアンドロ・ダミアンが抜けた最前線にサンパウロ(ブラジル)から新加入のFWエリソンがフィットすれば、長丁場のリーグ戦でもタイトルを目指せるだけの陣容となる。
3位:サンフレッチェ広島
計43点
- 監督:9点
- GKDF:9点
- MF:8点
- FW:8点
- 継続性:9点
ミヒャエル・スキッベ監督を迎えた2022シーズンから、2年続けて3位となったサンフレッチェ広島。期限付き移籍も使いながら選手の育成を積極的に促進するクラブは、今季に向けては最小限の動きに留まった。
ピンポイント補強で獲得したのは、昨季湘南ベルマーレで13得点を挙げたFW大橋祐紀。FWに得点力だけでなく前線からの守備を求めるスキッベ監督のサッカーに、まさに適任と呼べる存在だ。一方でFWナッシム・ベン・カリファはアビスパ福岡に移籍したが、大橋加入で出場機会の減少が想定されたため驚きはない。
昨季は浦和に次ぐリーグ2位の失点数で主力の移籍もなし。前線には抑えることの難しいFW満田誠がおり、昨夏の移籍市場で加わったFW加藤陸次樹やFWマルコス・ジュニオール、そして最前線に大橋というトライアングルが形成されると得点力向上は間違いなさそうだ。
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