鹿島アントラーズは先日、クロアチア人DFヨシプ・チャルシッチの獲得を見送り。即戦力センターバックとして、ブラジル1部アメリカ・ミネイロ(アメリカMG)を退団した元U20ブラジル代表DFイアゴ・マイダナの獲得が噂されていたが、中国紙『網易』は今月28日に鹿島移籍破談を報じている。
現在27歳のマイダナは、身長195cmで右利きのセンターバック。アトレチコ・ミネイロやスポルチ・レシフェなどブラジル国内の複数クラブを渡り歩いたほか、2021年8月からおよそ4か月間にわたりポルトガル1部ジル・ヴィセンテでMF藤本寛也とチームメイトの間柄だった。
そして2022年1月にアトレチコ・ミメイロからアメリカMGへ移籍すると、加入1年目はコパ・リベルタドーレスで全10試合フル出場も、ブラジル1部リーグでは12試合のスタメン出場にとどまった。しかし翌2023シーズンは主力センターバックとして活躍。リーグ戦24試合で先発出場も、チームは最下位に終わり2部へ降格している。
今月24日にアメリカMG退団が正式決定したマイダナの去就については、ブラジルメディア『NSC Total』のデニス・ルシアーノ記者が27日に「中国1部・河南FC移籍で合意」と報じていた。
『網易』はルシアーノ記者の報道内容を引用した上で、「セリエA(イタリア1部)ローマはセンターバックを強化すべくマイダナ獲得に興味を示していたが、残念ながら様々な理由により移籍は破談。その後、彼はアジアでプレーすることを望んだ。鹿島アントラーズと中国1部の長春亜泰が彼に関心を寄せ、鹿島はオファーを提示したが、彼は(鹿島のオファーに)興味を示さなかった。長春は資金難のため、増額オファーを提示できなかったため、河南FCにチャンスが巡って来た」と、マイダナが中国移籍に近づいている現状を伝えたのだ。
河南FCは昨年、アジアサッカー連盟(AFC)から今後3度の移籍ウィンドウにおける補強禁止処分を科されている。しかし中国では、クラブ内で給与未払い問題が解決したとして、補強禁止処分が解除された可能性があると報じられている。
なお鹿島は、元日本代表DF昌子源がFC町田ゼルビアへ完全移籍。センターバックの補強が急務である中、チャルシッチの獲得は内科検査で問題が確認されたことにより実現しなかった。
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